↑荔枝(ライチ)の季節がやってきた。今年は雨が多いから甘く実も大きいとか。
神戸リトリのために2週間の一時帰国稟議を出していたが、
開催日である土日を挟んだ前後3日間のスケジュールを保留にしましたと、
本日本社から通告が来た。
いろいろあり、僕の主要なスケジュールは
今後、本社主導で管理されるのだという。
10秒くらいの間に、これまで使ってきた様々な帰国理由が脳裏をよぎった。
「免許の書き換えが…。」(おまえの誕生日12月やろ!)
「母親が緊急手術で…。」(1か月以上も後にかっ!)
「ああ、頭が痛い。脳腫瘍かも…。」(すぐに香港の病院に行け!)
「おばあちゃんの法事…。」(いままで何回やってんねん!)
どう考えてもツッコミどころ満載の言い訳ばかり。
以前は何度も危篤になってもらって重宝させていただいていた
おじいちゃんやおばあちゃんも、今は、もう、いない。
でも、自分でどうにかしようとしない、と決めているので、
即行、兄貴自動操縦モードに切り替える。
兄貴自動操縦モードにすると、
頼もしい敏腕マネージャーに仕切られているような限りない安心感がある反面、
「こうなったらいいな。」とエゴの自分が思い描くような結末には必ずしもならないため、
かなりの赦しが伴うときが往々にしてある。
特に、我が家へ帰ることを完全コミットしてしまっている僕に対しては、
兄貴も「最短スワットコース」でスケジュールを組む。
しかし、赦した後にくる〝エゴの思考が愛の光に反転する瞬間〟
のエクスタシーにはすごいものがあって、
「早く起きるんだよ!」と植物人間状態の僕を撫でる父の感触ががんがん響いてくる。
というわけで、乙女ののりちゃん、よろしくね。