↑シャングリラホテルで銀行の人と飲茶をする。すべての設定を消す瞬間。
今日は日曜日。
エアコンをガンガンに効かせ、家でまったりする。
昨日、久しぶりにジムへ行った。胸筋が痛い。
明日は香港勤務なので、昼休みはまたジムで少し体を動かそう。
金曜日に東京三菱銀行の人と一緒にランチをしたのだが、
もう、いま自分が見ているこの画面の中でしか、この人たちは存在していないことが
ありありと分かってしまった白々しさで、話をしている。
デジタルの数字の組み合わせで設定された映像と話をしているといった感じだ。
銀行員、としての設定をもったこの人はどこにもいない。
〝もういいです。この設定は要りません。削除してください。〟
その日はもう、あらゆる場面で兄貴に丸投げしていた。
出納係の女の子が上司から許可を得ずに、何かのミーティングに参加している。
いつもなら報告をさせるのだが、出納係で僕の部下という設定された彼女は存在していない。
0と1による、ただのデジタルの設定にすぎない。
こんなの要りません、とまたまた兄貴に削除依頼する。
そこで気づいたのは、このデジタルの0と1の設定は、この世界をよりリアルに楽しむために
自らの意識で行っていたということだ。
それも一瞬のうちに、自分では何もわからぬまま、それもデタラメに…。
今後、0と1の組み合わせを攻略することにより、自分の人生の設定を自由自在に変換
させることができますよ、というようなセミナーや本が出てくるかもしれない。
しかし、いくら変換しても、必ずそれに対峙する逆方向の力が立ち上がってくる。
なぜなら、ふたつの数字だけで成り立っている世界だから。
もう、こんなデタラメな世界はまるっと丸ごと放棄して、父がいる故郷へ戻るのだ。