今日は1日香港でお仕事。
元気は元気なのだが、咳と痰、鼻づまり、とちょっと体調不良だ。
昼休みにジムへ行き、軽く腕を鍛えてから、近くのヘルスケアセンターへ向かった。
そこで熱を測ってもらうと、37.7度あった。
しかし、お医者さんからは〝平熱ですね〟と言われた。
香港では白人の体温を目安にしているので、38度くらいまでは平熱なのだ。
それでもお医者さんが半日の Sick Leave を書いてくれたので、
チムサーチュイにあるIT会社に、復元を頼んであったハードディスクを取りに行ったのち、
直帰することにした。
ビルとビルの間の明るい日差しの中を歩く。潮風には秋の匂いが含まれている。
見ている瞬間しか、見られているものは存在しないと分かってからは、
〝今頃、あのことはどうなっているだろう〟という無意味なことは考えなくなった。
だが、こうやって、月曜の午後を満喫している自分も、自分ではない。
あるはずのないものを見て〝きれいだなあ〟〝気持ちいいなあ〟〝ワクワクするなあ〟、
と感じるのは、ハートがエゴに利用されているからだ、と最近気づいた。
もう0と1でできた設定を削除してください、と兄貴に依頼する必要もないのかもしれない。
だって、最初からないんだもん。ないものを赦すなんてありえない。
最初からなかった、と確認していく作業、それが赦しだと実感するようになってきた。
父の光の中で、ぶるんぶるんしている、そのハートの中にとどまる。