今日は朝9時半の直通列車に乗って広州へ。
列車の中での二時間を、ジンジャー・タウンの創作に専念しながら過ごした。
広州東駅近くのスタバでK氏と落ち合い、打合せをした後、社長を迎えに空港へ向かった。
15キロのダイエットに成功したヨン様似の社長は、すごく若返っていて、
最初誰だか分らなかった。そんな社長と共に、K氏が運転する車で即行、佛山へと向かった。
今回は、新工場の会社設立登記の日程が押しに押しているため、ここは思い切って
社長に来てもらい、サイン関係や身分証登録を一気に済ませてしまおう、という魂胆だった。
ホテルの会議室で一通りの打ち合わせを終え、社長が自分の部屋で用事をしている間、
僕とK氏は19階のVIPラウンジで待つことにした。
なんと、このラウンジ、たった67元(900円)で、ビール、ウイスキー、バーボン、ワインが
飲み放題なのだ。ひゃっほーい、という感じで、ボルドーのワインを飲みまくる2人。
社長と近くの日本食レストランへ行ったときにはすっかりほろ酔い気分になっていた。
帰りに社長やK氏と別れ、1人街をブラブラしながら帰った。
公園ではストリートミュージシャンが歌を歌っていた。ギターをアンプにつなぎ、本格的だ。
歌も上手い。途中、通りかかった女の子が、私も歌いたい、とマイクを奪って歌い始めた。
僕は10元札を彼のギターケースに放り、公園を後にした。
歴史ある佛山の街は、ノスタルジックな情緒に満ちている。
大林宣彦監督の映画『さびしんぼう』に出てくる、尾道のような雰囲気がある。
他の中国の街と違って、歩道にはゴミひとつなく、地元の住人が多いせいか、
全体的に穏やかで、時がゆったりと動いている感じがする。
京劇の面をつけたぶち猫や、キツネのしっぽを垂らしたチャイナドレスの女性なんかがが、
ひょっこり路地裏から現れたりしそうな、そんな幻想的で夢見がちな懐かしさがある。
なんか、ここにいるとジンジャー・タウンの創作がはかどりそう。
今日はずっと、兄貴にお預けで過ごした。途中、時間に追われて焦ったりしたが、
その時も即座に兄貴を取り戻した。
1日1日、丁寧に終わらせていく。