👆 ガラガラのラウンジ
今年最後の夜桜を見に奈良ホテルまで行ってきた。
木曜日の夜のラウンジに、客はまばらだった。
おかげで、おいしいお酒を飲みながら、まったりと、
ライトアップされた桜を満喫することができた。
この日は、お酒が飲めない友人の車で来たので、
僕は、ビールから始まり、茶葉を使ったジンリッキー、
ドライマティーニ、バランタイン17年のロック、と、
様々なお酒をバーテンさんに作ってもらって飲んだ。
下戸の友人もまた、色んなノンアルカクテルを楽しんだ。
👆 このホテルは家にいるみたいにくつろげる
風に舞う花びらは、なんとも風情があって美しい。
桜風吹を見ながら、静かに瞑想するような感覚で、
救われ切っている、今この瞬間を味わっていた。
美しい櫻、おいしいお酒、談笑している客の話し声、
洗練されたスタッフ、歴史ある建造物が醸し出す
レトロな懐かしさに包まれ、何だかすっごくいい気分。
そして、言葉では言い表せないこの〝いい気分〟
こそが、本来の僕たちの本質なのだ、と思った。
僕たちが、一生懸命働いてお金を稼ぐのも、
必死で婚活するのも、スマホゲームに没頭するのも、
旅行に出かけるのも、成功を目指すのも、結局は、
〝いい気分〟になりたいからに他ならない。
それで、この〝いい気分〟を手に入れるために、
自分は何もしなくてよい、ということに、
この歳にしてようやく気付きはじめた次第である。
なぜなら、いくらお金を稼いで成功しても、
どんなに幸せな結婚をして楽しい家庭を築いても、
何かを成し遂げ、みんなからすごいと言われても、
そのいい気分を手に入れた途端、次の一手が現われ
もっと大きな〝いい気分〟を手に入れるための、
新たな奮闘が始まる。
👆 奈良ホテル愛が止まらない
なにもせず、抵抗をやめて、そのままでいること。
人生の流れに大の字に開いて、あがかない。
今この瞬間に立ち現れている〝いい気分〟を、
きちんと観て感じること、それが神を感じること、
ひいては、真の自由への第一歩となる。
よく、スピ動画などで、好きなことだけをして生きる、
やりたくないことはしない、と言われたりするが、
僕の場合、これでいくとどうしても、
何が好きなことで、何がやりたくないことか、
を判断しようとする〝自分〟が生じてしまい、
じゃあ、今の仕事を辞めよう、となったりするので、
僕は、小さないい気分、を感じているほうが多い。
(これも人それぞれなので、どちらも同じだと思われ…)
👇 奈良ホテルで天狗を見た話し
「周作は、もっと自分を自由にしてあげた方がいいよ!」
と、ホテルのラウンジで話している時、友人に言われた。
彼がどうしてこんなことを言ったのかは不明だが、
僕にはこれが兄貴からのメッセージのように聞こえた。
僕にもまだまだ抵抗がある。
それすらも、今にたたずんで、動かさずにいると、
すっごく愛おしさに満ちた気持ちに満たされる。
というわけで、今日も幸せな一日だった。