香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

兄貴がプログラムした初期設定

生まれてから7歳くらいまで、昼間だけ、母方のおばあちゃんの家に預けられて育った。

両親ともに共働きで、母親は国鉄の職員だった。

朝、母親がおばあちゃんの家へ僕を送り届け、夕方、父親が車で向かいに来てくれる。

おばあちゃんは〝生長の家〟の熱心な信者だった。

生長の家は谷口雅春さんが大正時代くらいに開いた新興宗教だ。



自分たちはもともと神の子で、神に愛されている存在だ。

この世はすべて幻で、もともと世界などない。

愛と調和に満ちた実相の世界が真の世界で、

この世はその実相の世界が想念によって歪められて映し出されている映し世に過ぎない。

実相の世界には無限の智慧と愛と調和があり、

その実相を観ることによって、この幻想の世界も実相の世界となる。

そして、自分たちは神の子なので、もとから実相の世界の住人であり、

よって病気も、不調和も、罪もない。

とまあ、こんな感じの教えだったと思う。


おばあちゃんは毎日昼寝の時に、

「お前は神の子、仏の子。神から愛される無限の子。」

と僕の体をずっとさすりながら寝かしつけていた。

また、悪ガキにいじめられたり、母に叱られたりするたび、

〝あれは全部嘘や!〟〝ほんとう(実相)を見なさい!〟と言われた。

また、生長の家では、実相の世界を観じる〝神想観〟という行があり、

幼い僕はこれが好きだった。

神想観で実相の世界に入っている最中、

こうなればいいな、と思ったら本当にそうなる、という不思議な体験を何度もした。

お菓子がほしいとか、サッカーボールがほしいとか、

まあ、そんな他愛のない願望実現だったと思うが、

子供だった分、思いが純粋だったのでよく叶ったのだろう。


また、全てが神様だ、とも教えられた。

椅子も神さま、服も神さま、向かいに住む悪ガキのやすひろちゃんも神さま、

だから、ちゃんとありがとうと言いなさい、と言われた。

なんせ幼児なので、理由もくそもなく、それを受け入れていた。


しかし、7歳くらいの時におばあちゃんが死に、

それを機に国鉄を退職した母が専業主婦になったので、

僕は、そんな生長の家のこともすっかり忘れ、そのまま大人になった。

(でも、谷口さんの本は家に2〜3冊あったので、

悩み多き思春期のころにぺらぺらとページをめくったりしていた。)


しかし、ハレ師匠の講義や、みんなのシェアで何度も何度も語られる、

神への強烈な恐れ、神を裏切ったという罪悪感、

罪悪感からくる自己否定、神を失った喪失感、

などの話に、ものすごい違和感を感じていた。

いくら無意識でやっていることとは言え、

なんでそこまでお父さんを怖がる必要があるのだろう、と思っていた。

逆に、怖がらない自分がおかしいのじゃないか、とさえ思うくらいだ。


しかし、幼い時におばあちゃんから受けた〝神の子教育〟をふと思い出し、

ああ、他の人より神への恐れが少ないのは、

あの幼少の時の体験があったからなんだな、と最近、腑に落ちた。


自分も肉体を持っている以上、他の人同様、

神から分離したと思い込んだ無意識の罪悪感は実際あるのだろう。

だが、神はなんでも願いを叶えてくれる愛に満ちたお父さんで、

自分はその息子なのだと、ちゃんとおばあちゃん(聖霊)から刷り込んでもらったのだから、

ラッキー、と思ってそのまま進んでいけばいいだけの話なのだ。

マスターの人や、ほかの兄弟が何を言おうと、自分の感じている感覚がやっぱり正しい。


それにしても、この谷口雅春さんという人、

大正時代にここまで見えてたなんて、すごくない?

まあ、時代の波動が今ほど軽くなかったので、

病気治しと商売繁盛の宗教みたいになってしまったが、なんか、やるじゃん、て感じだ。

今日は、チムサーチュイまで修理に出していたノートパソコンを取りに行った。

休日に外出など絶対に嫌なのだが、出掛けて行った。それも雨降ってるし…。


香港特有の派手派手な通りを歩いているとき、

全てが神の愛だと感じて、その瞬間、

自分が今見ている全てが自分の無意識の顕れなのだ、と本当の意味で分かった。


この人は誰々さんだ、と思うと誰々さんの体験が起こる。

この人は神の子だと思うと神の子の体験が起こる。

考えの方向を〝神の愛〟一点に絞る。

神の愛だけを受け入れる。

そうすると、その体験が起こる。


目の前に無意識が現れている。

ということは、目の前に出てきているものを全て片っ端から

〝うそだ〟と否定して、兄貴に渡してゆけば、無意識が消える。

そして、最後にこれだけは、と取っておいた趣味嗜好さえも消える。


そう言えば、最近、ワイドショーを見なくなった。

AKBもあんまり熱が入らなくなった。

恋愛や、お金や、成功にも興味がない。

無理にそうしているわけではないだけに、

ここまで終わってゆくと、ちょっと引く。

「ああっ、ちょっと待って!何かひとつくらい残して…。」となる。

だが、この段階が過ぎるのが楽しみだ。