今週の土日は軽い〝燃え尽き〟状態であった。
日本でHMD体験をして以来、本当に見え方が変わった。
認識がま逆になったというか、反転してしまっている。
現実の中で仕事をし、生活しているのだけれど、
意識はHMDゴーグルを取り去った外に拡がっている、
実相の世界にいる。そんな体感が起きている。
金曜日の夜、急に兄弟てっちゃんからSKYPEが来た。
聞けば、いま、乙女ののりちゃんちにいるのだという。
早速、こちらもワインとつまみを用意し、
〝SKYPE飲み会〟をすることになった。
〝こんなでっち上げの世界をこれから何万回も
やっていくのはイヤです。今回で終わりにします。〟
と完全に決めたメンバーの語らいは、
本当にすごい、と同時に、平和に満ちていた。
兄弟てっちゃんは、乙女ののりちゃんちでは、
いつも、おくつろぎモードになり、
まるでお姉ちゃんの家に遊びに来た、
やんちゃな弟みたいに、
言いたい放題、ボンボンぶつけてくる。
そこからああだこうだと話が膨らみ、最後には必ず
ああ、そういうことだったんだね、
と腑に落ちるようになっているから面白い。
のりちゃんも珍しくお気に入りの日本産ロゼを飲み、
僕もてッちゃんもフルボディの赤をぐいぐいやりながら
楽しく会話する。
エゴを選んでいることを
一度認識することは必要かどうかについて、
Skpe前に姉弟の二人はかなり議論したようだが、
一度認識することで、ちゃんとそれを否定できる、
ということなのだ、みたいなことで話は落ち着いた
ようである。(←酔っていたから覚えてない。)
また、それぞれが個人的な日常の中で、
兄貴が出してきている赦しについても語り合った。
この二人にはなんにも隠すことはないので、
ほんとうになんでも話す。
内緒っぽい話もあるが、僕の場合は、
この二人が誰かに話すんなら、
それはそれでいい、と思っている。
人の事は聞きたいけど、自分のことは絶対言いません、
という人がいるが、よく分からないけど、
しゃべることで赦しが完結するということはあると思う。
例えば、特別な誰かに対して、
ものすごい恐怖を感じているとする。
その対象が肉親であったり、会社の人であったり、
それはどんなシチュエーションでもいいのだが、
もう、思い浮かべるだけで震えが来るような相手だ。
それを手放そうと、ひとりで密かに一生懸命赦しをする。
こんな恐怖の対象が存在していることは、
口が裂けても言えない。同情されたくないし、
とにかく、話すだけでも怖い。
そこで、部屋でひとり、自分に向き合い、赦しを行なう。
こうして人知れず、
もちろん対象となる相手にも悟られずに、
密かに赦しを完結させ、自分が変わり、
自動的に相手が変わってくれれば、と望む。
仲間の前では、そんな人の存在などおくびにも出さない。
「私はちゃんとやれてます。何の問題もありません。」
という顔をしながら、頑なに閉じる。
心の中は愛が裏返った怒りと恐怖でパンパンなのに…。
だが、内に籠った赦しは、
神に隠れて赦しを行なおうとする行為にも似て、
実際には、うまくいかない。
人に話すのがいい、と言っているのでは決してない。
何でも人にしゃべる必要などない。
精神的に隠れているかどうか、ということだと思う。
誰でも現実の相手と向き合うことなく、
密かに終われないか、と考える。そんなの無理だ。
必ず恐怖の相手と現実に対峙し、向かい合い、
心臓バクバク、手足ぶるぶる、言葉あわあわ、しながら、
「あなたが好きです。」と相手の目をまっすぐに見て、
宣言しなければならない時がやってくる。
(これは心の中で、ということも含む)
その時になってはじめてエゴの相手は消えるのだと思う。
精神的に閉じた赦しは、温存を生む。
削除された、ということを認識するためには、
現実に相手と正面切って話す瞬間が必要なのだ。
過去、その人との間にどんなツライことがあったか
なんて関係ない。全て起こってない。
あれっ?いつのまにか脱線してしまった。
それに、なんでこんなに熱く語ってんだろう!?
まあいいや。
そんなこんなで、深夜12時過ぎから始まった宴会は、
朝7時まで続き、兄弟てっちゃんがダウンしたのを機に
お開きとなった。
ああ、楽しかった!