土曜日と日曜日は〝お籠り〟と決まっているのだが、
逆に自分だけと向かい合える、貴重な時間でもある。
「2月までに、原価計算を完了させねばならないのに、
あの部署は、なかなか資料を出してこない。チッ!」
「ええっ、コーヒーが切れてるよ。チッ!」
「明日は朝が早い。昼寝をしたら、夜眠れなくなる。」
さまざまな思考が湧いて出てくる。
全て、全自動大放出モードで、
頭の上の膜を開放しつつ、
間違ったエゴの思いを天に渡し続ける。
ここ数日、日本のテレビ受信ができなくなっていて、
昨日、やっとプロバイダーが来て、修理してくれた。
結果、機械の動作不良とかで、
新しい機械に換えてもらったら、見れるようになった。
それから、すでにクラウト録画されている番組を
USBに取り込み、PCで見れる機能もつけてもらった。
これで、ネット統制がされている中国でも、
USBに録画したWOWOW映画などを、
自由に観てすごせる。ひゃっほーい。
そして、数日ぶりにテレビをつけてみると、
イスラム国に拘束されている、
2名の日本人人質事件の報道一色だった。
〝誰も頼んでないのに、なんでわざわざこんな危険な
国に行っちゃったんだろう。〟
〝リアルなスリルを味わいたくて、わざわざ
危険な地帯に行く人って、いるんだよねえ。〟
〝なんで身代金を国が払わなきゃいけないんだよ。
制止を振り切って行ったんだから、自己責任だろ!〟
〝シリアの人々を助けたいと言いながら、本音は、
自分の心が助かりたかったんじゃなかったのか?〟
さまざまな〝思い〟が、わーっ、と出てくる。
1年前の自分だったら、多分、テレビを見ながら、
あれこれダメ出しをして、それで終わっていただろう。
いまは、そんなもったいないことはしない。
全部、兄貴に渡してゆく。
何にも起きてない。全部でっちあげの嘘っぱちだ →
これは自分の思いではない。なので罪なんかない →
分離なんか起こってない。自分は実相の国にいる →
兄貴、この間違った考えを全部削除してください →
透明な思いの塊りを天に渡し、あとは沈黙する。
テレビを前に何度もやる。
現場で、実際に経験せずに削除して行けるなんて、
本当にありがたいことだ、と思う。
こうやって、静かに自分を赦していく時間も、
なんか、いい。
よし。日曜日の午後を思いっきり楽しむぞ。