👆 専門学校の生徒たち
今学期は男子生徒が多い
みなさん、このGWはどのように過ごされただろうか。
僕はもう、家でずっと〝お籠り〟を決め込んでいた。
今年のGWは天気も良かったせいか、街の至る所が、
人、人、人、であふれかえっているようだったので、
行きたい所は平日に行けばいいか、ということで、
ここぞとばかり、買い物以外、どこへも出かけず、
まったりと、おうち時間を楽しむことにしたのだ。
とはいっても、べつに家で何をするわけでもなく、
ネットで昔の映画やドラマを見たり、小説を書いたり、
後は、ワインを飲みながら、食ちゃ寝、食ちゃ寝、で、
うだうだうだうだ、ぼーっと天井を見つめて過ごした。
家でじっとしていると、内的な動きが激しくなるようで、
脈絡のない記憶が次々と浮かんできては、
それに伴い、様々な感情が湧き上がってきた。
小さい頃に親から言われたひと言に、ムッカーときたり、
もう二度と会えない人のことを思って悲しくなったり、
来週の授業のことを考えてイライラしたり、
お金のこととか色々考えて不安感に襲われたり、と、
記憶と結びついた感情が次々と現れては消えてゆく。
〝信じない、同意しない、採用しない〟
この考え方、感じ方、全部ウソで、全部間違っている。
〝離れてない。起こってない。だから罪はない〟
自分は天国から離れておらず、罪など犯せていない。
〝自分はいない。他者もいない。だから世界はない〟
世界は妄映で、自分も他者もただのVRキャラだ。
こうやって、ただ出てくる思いを見送っていると、
本当に自分は正気ではないことが曝かれてゆく。
今はお昼の2時です、私は日本人で男です、
明日、電気代の支払いをしようと思っています、
といった、そんな常識レベルのことからして、
100%、完璧に、すべてが間違っている。
自分が思っていること、やっていること、
信じていることが全部間違っていた、と完全に認め、
抵抗せずに兄貴に開いて全てを放出していると、
やがて、世界が消え、他者が消え、自分が消える。
そのとき、本当に何も起こってなかったんだ、
という安堵の想いと共に、故郷へ戻ってゆくのだ。
存在するように見えているこの世界では、
これからも、あたかも本当のように、
様々な妄映を僕たちに見せてくるだろう。
でももう、完全に信じない。
その時々のそのままを受け入れ、
ウソで、間違っていて、デタラメな
思い込みのひとつひとつを、兄貴に返してゆく。