香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

お籠りホテル

今日からお籠りである。

実家にいては、うだうだと時が過ぎるだけで、

全然創作がはかどらない、ということでここへ来た。

築100年の由緒あるホテルだ。

家具や内装など、電機製品以外はずべて当時のものを

補修して使っている。周囲にコンビニも何もないので、

物を書くにはとてもよい環境である。

今回の目的は〝ジンジャー・タウン〟を何とか

10万字で仕上げること。

日本語で10万字だと、漢字だけの中国語に翻訳すれば

5万字ほどにしかならない。

これは、台湾で小説本として売り出してもらえる

ぎりぎりの文字数なのだ。

今日は、夜7時から深夜1時まで書き、

やっと8万1千字に到達した。まだまだである。

一応フジテレビのドラマ『ゴースト・ライター』

に出てくる売れっ子女流小説家、中谷美紀扮する

遠野リサになりきって書いてはいる。

そう、わたしは本を出せば、初版だけで20万部、

売上げ部数60万部の、葉山の豪邸に住む

超売れっ子作家!おーほほっ!(書いててむなしい…)


しかし、現実は甘くはない。さっき、ネタが尽きた。

もう一文字も出てこない。

それで、気分転換にブログを書いている。

さっきまで、2階の休憩スペースで書いていた。

部屋だと、ワイン飲んだり、ケータイいじくったり

テレビ見たりしてしまうので、外で書くことにしたのだ。

ここは、だれも見向きもしないスペースで、それで、

勝手にここを書斎として使わせてもらっている。


なぜか、ここで書くと、すごく筆が進む。

6時間座っていても全然嫌にならない。

ソファも大正時代のものらしく、一人でいると

礼服を着た昔の人なんかが出てきそうな雰囲気なのだ。

監視カメラもなく、ホテルの人もお客を信頼している。

由緒あるホテルなのに、家にいるみたいにくつろげる。

そういえば、ここでひとりで書いていると、

空間を何かがシュッ、と横切るのが何度も見える。

透明な粒子の流動も見えるし、

『ジンジャー・タウン』にピッタリな

不思議な空間である。

よし。明日も朝から茶がゆを食べて頑張るぞ!