先日のブログに書いた〝指輪抜けない〟だが、
幾人もの読者の方々から、
指輪を抜く方法を教えていただき、
その話を兄弟てっちゃんちでしていたら、
その中でも、S女史がメールで教えてくださった
〝タコ糸を使って指輪を抜く方法〟を試してみたい
と、てっちゃんが言い出した。
まず、タコ糸の一方を指と指輪の隙間に通し、
もう一方の糸で指をぐるぐる巻きにする。
そして、通した方のタコ糸を引っ張りながら、
指輪を少しずつずらしてゆき、
最後はテコの原理を利用して指輪を抜く方法で、
いかにも痛そうである。
しかし、兄弟てっちゃんは、
チャーシューの燻製を作る際に買ったというタコ糸を
引き出しから探し出してきて、やる気満々だ。
一方のタコ糸を指輪に通し、
もう一方を指に巻きつけるまではよかった。
だが、一方の糸を引いてぐるぐる回し始めると、
食い込んだ指輪が関節の方へずれていくので、
指がどんどんうっ血してゆき、紫色に変色する。
二回目のぐるぐる巻きで、
関節近くまで指輪が来たのだが、
三回目のぐるぐるで、どうしても関節を越えられない。
指はもうパンパンで、限界だ。痛い。
でも、てっちゃんを動揺させてはならないと、
僕は下を向き、顔を真っ赤にしながら、無言で耐える。
それを見たてっちゃんが
「おい。さおりっぺ。液体洗剤もってこい。」と叫ぶ。
「のぶちゃんがもう限界だ。早くしろっ!」
さおちゃんが大急ぎで洗剤を持ってくると、
それを受け取り、ざざざーと糸の上へぶっかける。
ああ、きついーっ。指がちぎれるぅーっ、
と思った瞬間、ぽろっ…。指が楽になった。
抜けたあーっ!
やったーぁ、とみんなで抱き合い、
歓びを噛みしめあう。
マジで指がちぎれるかと思ったよ。
みなさん、お騒がせいたしました。
ありがとうございました。