香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

小さな殺意


↑ カバン買った。一泊出張に耐えうるカバン。

今日から仕事はじめ。

職位が変更され、本社付け香港勤務の辞令が出たため、

今日からは香港を中心に仕事をすることになった。

といっても、溜まりに溜まったメールのチェックで

一日はあっという間に終わってしまった。


旧暦の新年を迎え、僕の中では、今までより一層

兄貴に明け渡しやすくなっているような気がする。

もう、目の前にあるものを何一つ信じることはない。

夢だと完全に分かっていて、

ただ取り消すために映像を見ているという感じだ。


映像と言えば、最近、イスラム国の事件や、

川崎市の中一殺害事件など、

凄惨な事件がワイドショーを賑わせている。

こういう、残虐な事件を目の当たりにしたとき、

あれは一部の頭のイカれた人達がやっていることで、

自分には関係がない、と自分と切り離して考えがちだ。

あの事件はもう普通の常識をはるかに超えている、

自分にはあんなあそこまでの残虐性はない、

それどころか、誰かを殺したいなんて思った事もない。


しかし、これらの事件は、

僕たちの〝小さな殺意〟が集積した結果なのだと思う。

僕たちが日常生活の中で抱く小さな殺意、

例えば、パートナーから言われた何気ない一言。

店でぞんざいな応対をされた際に感じるムカつき。

列に割り込んだり、道にゴミを捨てる人へのいら立ち。

相手の理不尽な態度に思わずカッとなる瞬間。

無視された時の怒り。…などなど。

こんなとき、僕たちは毎回、

心の中に〝小さな殺意〟を抱いている。


〝死ねばいい…〟


うまく気づかないふりをしてはいるが、

「あいつムカつくっ!」の後には

〝死ねばいいのに…〟が隠されている。


地球の内部に溜まったマグマが、

活動中の火山口から噴出するように、

世界中の小さな殺意の集まりが圧縮され、

ある場所に集中してポン、と噴出する。

それがシリアであったり、パレスチナであったり、

川崎の河川敷であったりするのだろう。


イスラム国の人々だけに、

特別に異常な残虐性があるわけでも、

パレスチナの人々だけに、

特別な問題が存在するわけではない。

戦争、破壊、いじめ、などは、それを行なっている

当事者の人々のせいだけではなく、

世界中の殺意がそこに噴出した結果、でもあるのだ。

故に、戦争やいじめをなくそうとするならば、

まず、それぞれの小さな殺意を取り消す必要がある。

自分の中にある〝小さな殺意〟という幻想の設定を

兄貴に委ね、明け渡し、

本当になかったのだと教えてもらうのだ。


個人の赦しは全体にリンクしている。