久々の弾丸マニラ出張である。
会計事務所の打ち合わせを終えた後、
工場がある地域で一泊し、
あくる日の朝には香港へとんぼ返りする。
一昨日、家で、これも幻想、あれも幻想、と、
幻想認識ごっこをしながら、父の王国以外要りません、
と上がってくる思考を明け渡し続けていたら、
突然、肉体やエゴの意識と乖離したような感覚に陥り、
次の瞬間、自分を見ているもう一人の自分となって、
明け渡しをしているエゴ側の自分を観察していた。
冷静で神聖な、それでいて安らかな視座。
聖なるもう一人の自分の気配を感じたことは、
これまでにも何度かあったが、
自分がその存在そのものとなる体験は初めてだった。
静寂な意識の話を、去年の神戸リトリで、
ハレ師匠がしているのを思い出したが、
それとも少し違うようだ。
上手く言えないが、もっと神聖で凛としているのだ。
しばらくすると、一体感自体は遠のいてしまったが、
いまも、現実でいろいろやっている自分を見つめる
もう一人の自分の視点は保持しながら生活している。
これは何なのか、とあまり深く考えないことにする。
まあ、これも一つの段階なのだろう、くらいに捉え、
とにかく兄貴に任せてGO!なのだ。