香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

エゴエゴアザラク

朝、いつものようにオフィスで仕事をしていると、

佛山工場のふぁちゃんから電話があった。

聞けば、昨日の部長会で、日本人製造部長から、

財務室の余っているデスクを二つ新人社員のために

移動させたいという提案があり、OKになったという。

だがその移動させるというデスクは、僕のデスクで、

僕はもう佛山では勤務しないので、経費節減のため、

他の人に流用して使用させてい、ということだった。

そして、デスクがなくなった空きスペースに、

契約書関係のキャビネットを置くことになったらしい。

しかし、財務室は会社の機密情報を多く扱うため、

心配になったふぁちゃんが電話してきたのだった。


僕自身のデスクを流用させることについては、

今後佛山工場へは滅多に行くことはないので、

OKと言えばOKなのだが、エゴの自動反応は、

次から次へと僕に襲いかかってきた。


先ずはこちらの意向を訊いてから決めるのが筋だろ。

独立性を保つ必要がある財務室のレイアウトを

総経理の同意もなしに、勝手に云々されては困る!

それになんで、財務のことを製造部長が決めるのだ。


まあ、言葉にすればこんなところだろうか。

そして、以前から他人の批判が大好きな

製造部長の太った顔が浮かび、

びゅんびゅんは頂点に…。


ふぁちゃんの電話を切り、深呼吸をする。

ようし。来たぞ、来たぞ。しめしめ…。

ちょっとほくそ笑む。

この方面の赦しには自信がある。


が、この後深圳に行かねばならなかったので、

勝手にアクションを起こされる前に、

こちらの意向をきちっと伝えておく必要があった。

製造部長に直接電話をし、真意を確認する。

彼曰く、これは決定事項ではなく、

昨日の部長会で提案しただけだということ。

まあいい。

「財務室は本社管轄のため、無断で決めないように」

と釘をさし、電話を切った。


↑ この銀ぎつね、目じからがすごい。
午後からは、上海に新しく設立した新会社の

ロゴマークを作ってもらうため、

深圳にあるデザイン会社を訪ねることになっていた。

その移動中の電車やバスの中で、

徹底して兄貴への明け渡しを行なった。

エゴっている自分の内部まで兄貴に入って来てもらい、

兄弟を神の子としてだけしか見たくないのだと、

取り消し依頼をしまくる。

このとき、あの製造部長は姿を消し、

自分の中にある投影の源に的が絞られる。


今終わらせなければ、また出てくる。

もう今世でも来世でも、同じことはやりたくない。

そう思えば案外頑張れるのだ。


↑ 首、太くない?
1時間半ほどで目的地に着いた。

デザイン会社の名前は『銀狐設計公司』。

うちの海外拠点のロゴは全てここにお願いしている。

銀狐というだけあり、至る所に銀狐(?)の剥製が…。

雑然としたオフィスだが、なんか心が落ち着くのだ。

すでに仕上がっているデザインにダメ出しをし、

AI形式のファイルに落としてもらって終了。

帰りに散髪をして帰ってきた。


再び国境を抜け、香港へ戻った頃には

さっきまでの〝びゅんびゅん〟は消え、

赦した後のすがすがしい感覚に変化していた。


帰りの電車の中では、音楽も聞かず、本も読まず、

神側の住人としての自覚をキープしながら過ごした。


僕の場合、兄弟について明け渡した後はいつも、

「もう、兄弟がしたいようにさせてあげよう。」

という思いになる。


以前、兄貴を知っている自分は進化していて、

兄貴を知らない普通の人たちはどうしようもない、

という思いが、どこかにあった。

だが、そんなことはあり得ない。

全ての兄弟にもちゃんと兄貴がついていて、

それぞれがそれぞれの段階で導かれているのだ。

だから、あの製造部長のように、

がんがんにエゴっているように見える兄弟でも、

それをまずやりきる必要があるからやっているのだ。

だから、思い切りやらせてあげればいい。

明け渡した後はそんな風な見え方になってくる。

決して自分が我慢するのでもなく、

彼らを上から目線で見るのでもない。

彼らもやがて兄貴に気づき、幻想世界から出てゆく。


それにしても、兄貴から差し出されて、

しめしめ、と思っている自分って何?

我ながら、ちょっと、引く。