今日は佛山への日帰り出張の日。
いつものように香港からフェリーに乗り、
順徳の港に着くと、外は土砂降りの大雨だった。
迎えの車の運転手に電話しようとケータイを見れば、
製造の加藤部長(仮名)からメッセージが入っていた。
工場の雨漏りを修理する部材を買いにいくのに、
急きょ会社の車を使用することになったため、
僕には自力で工場まで来てほしい、という内容だった。
ええーっ。どうしよう。でも、まあ、いっか。
だって、これ、寝ている時と同じ夢なんだしなぁ。
と、真っ黒な空を見上げながら久々に
ウツボカズラ大放出をしていると、
目の前に赤い自家用車が停まった。
ふぁちゃんが、ちゃんと代わりの白タクを
手配してくれていたのだ。
さっすがふぁちゃん。ありがとう。
加藤部長は以前から問題の多い人だった。
命令系統を無視して、何でも社長に電話をし、
直属の上長からではなく、
社長から直接許可を得て行動してしまうので、
組織としての統制がとれなくなるのだ。
例えば、知り合いの中国人を5千元で雇いたい、
と工場長ではなく社長に言う。
「この人を雇わないと仕事ができない。」と。
社長が「いいんじゃない。」と返事をすると、
それを許可と捉らえ、即座に雇い入れてしまう。
結果、他部署の同職位のスタッフとの
給料バランスが取れなくなり、問題になる。
工場長も、雇い入れた本人が出社してきて初めて、
そのような話があったことを知るという始末。
実は、以前の記事で紹介したあの日本人男性も、
加藤さんの紹介だった。
↓ ↓ ↓ ↓
高嶋忠夫現る! - 香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー
総経理や工場長も、許可を出す前に、
かならず自分たちに一報入れてくれ、
と再三社長に進言してはいるものの、
性格なのか、毎回同じことが繰り返されてしまう。
僕はもう工場を直接管理していないので、
関係ないと言えば関係ないのだが、
「自力で工場まで来てください。」
のメッセージは、やはり、赦しどころだった。
これ全部起こってない→でっちあげられたデータだ
→こんなの信じないし使わない→自分は天国にいる
→よってなんの罪もない→全部持って行って下さい
→兄貴、削除してください→沈黙
工場で本人を前に雑談をしながら、これをやる。
後でやるよりいちばん明け渡しやすい。
リアルすぎる本人を見ながら、
こんな人存在すらしていない、と強力否定するのだ。
ただ、眼前の加藤さんそのものを否定するのではなく、
彼に投影されている自分の中にある分離感を、
否定し、明け渡すように心がけた。
帰りのフェリーの中では、
ベトナム語のノートを見ながら過ごした。
来月、ベトナムへ行ってみようかな。