昨日の博士の話を聞いて以後、
すっごく明け渡しがしやすくなっている。
純粋な神の子である兄弟を、
こんな風にしてしまっていたのは自分だったのだ。
申し訳なかったな、と兄貴に明け渡してゆく。
〝申し訳ない〟などという考えは、
他責型バリバリの僕には皆無な発想だ。
そんなこと、思ったこともなかったよ。
だから、すんごく新鮮!
今日は、何日か前にブログで書いた、
製造部長の加藤さん(仮名)がらみの赦しがあった。
午前中、加藤さんから下記のメールを受け取った。
「3月時点で、送金保留指示がでておりました。
こちらから送金するのは、いっこうに構いませんが、
送金保留解除等の指示連絡をお願いいたします。」
意味が全く分からない。
なんで製造の加藤さんが、財務の支払いの件にまで
頭を突っ込んでくるのか?関係ないじゃないか!
がーっと上がってくるものを捉え、認め、明け渡す。
しばし、自分のデスクでウツボカズラ大放出状態…。
でも、やはりメールの意味が分からない。
で、ふぁちゃんに訊いてみた。
結果、そのメールは、製造の加藤さんからの
メールではなかった。
加藤さんは加藤さんでも本社財務の加藤さんだった。
支払わないでくれと僕が止めていた送金を、
ふぁちゃんが支払ってくれと言ってきたので、
疑問に思った本社財務課長の加藤さんが、
質問のメールを投げてよこした。それだけだった。
純粋な神の子である製造の加藤さんを、
エゴの加藤さんにまで貶めていたのは、
他でもない僕自身だった。
勝手に自分で意味づけをし、
曇った自分の眼に映る彼を見て、
〝赦す〟などとやっていたのだ。
恥ずかしい。ごめんなさいっ!
昼からは、各拠点の来期の予算を立てて過ごした。
うちの会社は6月決算なので、もうそろそろ
来年度の損益予測をする必要があるのだ。
ケリーが作ってくれたシートを元に、損益分岐を出す。
途中、ネットで中国関連の調べものをしていた時、
偶然、大学時代の親友のブログにたどりついた。
彼は大学卒業後、上海へ留学をし、
その後、何社かの会社を経て独立し、
中国アパレル関連の会社を立ち上げた。
自宅がオフィスで社員も彼一人だけの有限会社だが、
もう20年近く、それでメシを食っている。
毎回、彼が出張で香港へ来るたびに
会って酒を酌み交わしていたのだが、
ここ5年ほど、絶縁状態が続いていた。
というのも、当時の僕は、自分の小説を
中国語に翻訳してくれる人を探していて、
たまたま、彼に中国人の知り合いを紹介してもらい、
仕事を依頼していたのだが、
支払いの件でちょっとしたトラブルになり、
その後、事は解決されたのだが、それ以降、
何となく気まずくなり、疎遠になってしまっていた。
彼のブログを見てびっくりした。彼は本業の傍ら、
企業家・学生に、自立行動マインドを使った、
目標達成を提案するセミナー講師になっていた。
そして、僕は僕で、翻訳者が見つからないので、
じゃあ自分で中国語で書いちゃえ、ということで、
中国語で書いた小説が本になったのだから、
世の中分からない。
今日はなんだか、過去の赦すべき事柄へと、
自動的に導かれて行っているような感じだった。
当時から温存し続けてきた、あると思っている罪悪感
を、断固3兄弟で赦してゆく。相手は一切関係ない。
今日はただデスクに座っていただけだったが、
なかなか、パワフルな一日だったぜい!
みんなも、パワフルだったかい?