香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

プロのお手並み

今日から4連休です。

本当は、お籠りをしたかったのですが、

チョイ姐が掃除に来るので、昼から外出しました。


僕はマッサージに行くことにしました。

外に出ると、雨が降っています。

出張手当も出たので、

思い切ってタクシーに乗りました。

運転手に行き先を告げると、

運転手は無言で車を発車させました。

(香港のタクシードライバーは皆クールなのです)

途中、ヘンな道に入ったので、

なんでそんな道を通るのか、と聞けば、

早道だから、と運転手は無愛想に答えました。

しかし、本当にいつもの半分近くの時間で

目的地に着いてしまいました。


いつものマッサージ師さんに、足の裏の角質取りと、

マッサージを2時間やってもらいました。

このマッサージ師さん、

大陸からやってきた人で、なかなか腕がいいのです。

全然力を入れていないのに、

指先でぐりぐりと押すだけで、ツボに効いてきます。


マッサージを受けたことのある方なら

お解かりいただけるかと思いますが、

マッサージが気持ちよければよいほど、

身体を揉まれるリズムに呼応するように、

さまざまな思考や記憶が湧きあがってきます。


今日も、しばらく気持ちよさに酔っていると、

前の会社で上司だった人の顔が浮かんできました。

あれ、名前は何て言ったっけ? 思い出せません。

やっと思い出せたと思ったら、

今度は、同じ名前の別の人から言われた一言が

びびび、と上がって来て、しばし空想の中へ…。

そうこうしているうちに、来週やるべき仕事の事や、

果ては、日本へ帰国した時の歯医者の予約のことなど

思考は自動装置のようにエンドレスで流れてきて、

〝今、リアルに起きているマッサージの気持ちよさ〟

に、ちっとも集中できません。

まるで、細胞ひとつひとつのDNAの隙間に

入り込んでいた記憶や設定が、何の脈絡もなく、

マッサージ師さんの手によって、

次から次へと押し出されてくるような、

そんな感じなのです。


そのとき、思いました。

肉体って幻想の一切を送受信し、記憶している、

一種の媒体なのではないか、って。

それが痛みであろうと、気持ちよさであろうと、

肉体を刺激することで、細胞の奥に沈殿していた、

さまざまな思考の老廃物が浮き上がってくる

のではないか、と…。

痛みや気持ちよさは、肉体が行なう、

一種の記憶の浄化作用なのではないか、

と思ったのです。


せっかく、出てきているので、

マッサージ師さんのリズムに合わせながら、

ガラクタのように上がってくる思考を、

大放出することにしました。


罪悪感、罪悪感、罪悪感、罪悪感…。

ない、ない、ない、ない…。

削除、削除、削除、削除…。

返します、返します、返します、返します…。


ツボをズンズンやられる度に、

あると思っている幻想の罪悪感が、

細胞ひとつひとつのDNAから放出されてゆくのを

イメージしながらやります。

やっている間は、ちゃんと今に入れるので、

気持ちよさもちゃんと享受することができます。


マッサージが終わりました。

身も心も軽くなり、本当にすっきりしました。


家に帰ると、部屋がきれいになっていました。

ワイシャツにもちゃんと糊がきいています。

チョイ姐は冷蔵庫の下や、カーテンレールの上、

テレビ台の裏まで、毎回きれいに掃除してくれます。

今日会った、タクシーの運転手さんや

マッサージ師さんもそうですが、

みんな〝プロの仕事〟をしているのだな、

と思いました。


プロの皆さん、ありがとうございました。