香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

加藤さん


↑朝7時半のチムサーチュイ。
 佛山へのフェリーは8時半出発なのです。

昨日佛山工場へ行った時、労働争議の話になった。

3か月前に公文書偽造で解雇された人事部の課長が

訴えを起こしているという。

彼はある日本人駐在員の中国の居留証申請の際、

その人の中国での実務経験の年数を多く書いて申請し、

それが政府機関にばれ、公文書偽造でうちの会社が

政府機関のブラックリストに入れられてしまった。

それで、まだ入社一カ月だった彼は、

試用期間ということで、補償なしの懲戒解雇となり、

その上司である台湾人女性部長も始末書を書かされた。


しかし、彼は年数を多く書いたほうが

居留許可が下りやすいと上司の部長に

アドバイスしただけで、あくまでも許可をしたのは、

その台湾人女性部長であり、解雇は不当だ、

として会社を訴えてきたのだった。


ちょうどその台湾人女性部長が

台湾へ一時帰国している間に事は起き、昨日、

副総経理が弁護士事務所で本人と話し合いを持った。

結果、2か月分の給与15,000元を

会社側が支払うことで和解が成立した。


本人曰く、何度も不当解雇だと当時の日本人総経理

(現在香港事務所で購買担当をしている)に訴えだが、

「本社に確認しているからちょっと待て。」

と言われ、そうこうしているうちに

2カ月経ってしまい、その間、新しい仕事もできず、

それで、その2カ月間の給与を補償してほしい、

ということらしい。

そして、なぜか製造部長の加藤さん(仮名)が、

 「以前の総経理(現在香港の購買部長)が、

 ちゃんと適切に処理しなかったから、

 本来試用期間で、支払う必要もない補償を
 
 支払う羽目になった。」

と、たまたま来ていた社長にそう報告したため、

以前の総経理が全部悪い、ということで、

事は一件落着した。


という話を、そんなことなどしなくてもいいのに、

香港へ戻った僕が、その元総経理である購買部長

(日本人)に話してしまった。

つい、僕の中の上沼恵美子が出てしまったのだ。


彼はすごく怒っていた。


 〝以前からその中国人副総経理と、

 彼を裏で操っている製造部長からは、

 不当な攻撃を受けていた。

 特に製造部長は、いつも裏で、あることないことを

 社長に吹聴し、社長も彼らを信じている。

 自分が総経理(ディレクター)を降りる

 ことになったのも、そのためだ。

 もう絶対に許さない。今度ガツンと言ってやる。〟


と、怒りをあらわにしていた。

で、その製造部長が、あの加藤さん(仮名)なのだ。

(※下記ブログ記事を参照願います。↓ ↓)

土砂降りの雨の日に… - 香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー


目の前で激怒している購買部長を見て、

〝ああ、これは僕の中の怒りなのだな。〟と思った。

僕の中にある〝加藤さんを攻撃したい〟という思いが

〝自分に代わって、彼に加藤さんを攻撃させよう〟

というふうに変形されて現れているのだ。


自分で嫌な思いをすることなく、

他者に怒ってもらって、

自分の中の怒りを解消させよう、という

なんとも、ずる賢いやり方に、はたと気づく。


もう明け渡すしかない。

勝手にでっち上げた罪など、絶対に信じない。

この幻想によって罪悪感を持つ必要もない。

起きてないし、これは自分ではない。

「なんて自分はひどい人間なんだ。」

などと罪悪感に浸ることもない。


この日一日、必死で兄貴にお願いしながら過ごした。

それにしても加藤さん。

なかなかいい仕事をする。

多分、僕の赦しの完結と共に、

彼もいずれ、僕の前から消えてしまうのだろう。

本当に僕を帰還させるためにやってくれている。

ありがたいことだ。