今日は一日デスクワークに明け暮れた。
設備譲渡契約書の原本を取り寄せ、
譲渡金額を確認したのち、上海事務所へ送付する。
200万元の融資の実行日を6月10日に定め、
融資後も資金にショートがないか確認する。
上海に設立した新会社の経費を策定する。
新たな顧問契約書の内容を精査し、
問題なければ、支払いを指示する。
その間にもISOの監査が入ったり、
ケリーやふぁちゃんやフィリピンのグレンダから、
支払実行依頼がひっきりなしにやってくる。
緊急の支払いで、僕が休暇中に電話をしても、
出ないことがあるので、今日中に済ませておこう、
ということらしい。
明日から長期の休暇に入るので、
今日中に全ての書類を片づけておく必要があるのだ。
フランスのリヨンにある合弁会社に電話をする。
しばらく担当者と話して、電話を切ろうとすると、
「私は来月から1ヶ月の夏休みなので、よろしく!」
だって。
そんなこんなで、結局9時まで残業した。
仕事しながら思った。
「なんだか、ママゴトをやってるみたい…。」
今日やった仕事の結果は多分、
5年後には全く残っていないと思う。
どんなに輝かしい成果を残した人でも、
少し経てば、その成果は消え去ってしまう。
残るのは「あの時はこうだった。」
という、記憶の残像だけだ。
果たしてこれって、
本当に起こっていると言えるのだろうか。
本当に起こっているのなら、
今、この瞬間も、輝かしいはずではないのか。
弁護士さんや会計士さんを見ていて思う。
何を聞いても、法律に照らし、即座に答えをくれる。
だが、もし明日から法律が変わったら?
今やってるこの契約書は全部、意味を失ってしまう。
(それがまた、中国ではよくあるのだ。)
これは、他の業界でも言えることだろう。
100メートル走ではなく、110メートル走だったら?
サッカーのゴールの幅がもう10センチ狭かったら?
金利が0.1%上がったら?
輝かしい成果も変わってしまうことになる。
条件によって変わってしまう栄光なんて、
そんなのウソじゃん。
と、契約書にサインしながら、ひとりシラけていた。
意味がないからと言って、すべてを放り出せ、
と言っているのではない。
何をしても、しなくても、設定はやってくるので、
普通にしていればいいと思う。
だが、自分が今、真剣なママゴト遊びをやっていると、
自覚しながら過ごすことは非常に大切だと思う。
夜、静まり返った事務所で帰り支度をしていると、
何を思ったのか総経理がやって来て、世間話を始めた。
あのスカイダイビングの総経理の彼である。
「今さあ。空からクラシック音楽のような音が
聞こえてくると、世界のいろんな地域で
話題になってるんだって。」
「最近ではUFOの目撃も多いらしいし、
いよいよだよね。宇宙人との交流も…。」
「さまざまな宇宙人達が、核を廃止しろと、
地球に警告を発しているらしいよ。このままいくと
地球もいずれは火星の二の舞になるって…。」
このひと、なんで急に僕の部屋に入って来て、
こんな話をするのだろう?
さっきまで大手の得意先の商流がどうのこうのと
SKYPEで真剣なママゴト遊びをやってたのに…。
みんな、本当は気づいているのかもしれない。
いまのこの世界は、なんかおかしいぞ、って。
明日は兄弟てっちゃんち。
当分、ブログの更新はできないかも…。
いざ、昭和の世界へ、レッツゴ―!