香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

ないないデー


↑夜はみんなで火鍋を食べた。

昨日、今日、と上海→広州出張だった。

今回の出張では「兄弟を信のまなざしで眺める」

でやってみようと思っていた。

しかし、こんなことになるなんて…。トホホ…。


今回の出張はやることなすことツイてなかった。

終始、小さなアクシデントに見舞われた。


まず、ドラゴン航空で上海へ向かったのだが、

一時間遅れで飛行機が飛び立った直後に、

機体が大きく傾きながら急旋回し、

大きな悲鳴が響く中、ああ、落ちる、と思った瞬間、

なんとか機体は高度を上げ、事なきを得た。

それから上海に着くまで奇妙なエンジン音が続き、

ドキドキしながら過ごした。


1時間半遅れで上海に到着し、タクシーに飛び乗り、

ミーティング場所である弁護士事務所へ直行する。

が、ここでも高速が渋滞し、

弁護士さんや会計士さんを待たせてしまった。

2時間遅れでやっと会議を始めるも、

大切な契約書の内容をど忘れしてしまったり、

譲渡金の金額を間違えたりと、

いくつもの恥ずかしいミスをしてしまった。


会議と会食のあと、会社の車でホテルへ向かう。

チェックインしようとすると、

予約が入っていないという。

すったもんだの挙句、予約票をよく見てみると、

違うホテルに来ていたことが判明した。

僕が運転手に違うホテルを伝えていたのだ。


再度、運転手を呼び戻し、正しいホテルに向かう。

やっとチェックインを終え、部屋で荷物を解くと、

あれっ? ノートパソコンがない。

弁護士事務所の会議室に置き忘れてきたのか、

車の中にいたとき、バッグから滑り落ちたのか、

それとも盗まれたのか。

とりあえず、送ってもらった運転手に電話をし、

車の中を調べてもらうが、答えは〝ない〟だった。

昼間会議をした弁護士さんのケータイにも電話をし、

趣旨を伝える。

明日の朝、会議室を調べて電話してくれるという。

このパソコンがないと、会社の支払いができない。

銀行の支払許可がこのパソコンからしか出せないよう、

各銀行のドライバーが固定されているのだ。

明後日から日本へ一時帰国なのに。どうしよう…。


考えても仕方ないので、静かに明け渡しつつ、

スマホで動画でも見ようとしたら、

電池の残量が41%しかない。

パソコン接続の充電プラグしか持ってきてないため、

パソコンがなければ充電ができない。

ああ、パソコンもスマホも使えない。

本も持ってきてない。ベトナム語のノートもない。

飛行場の近くなので、ホテルの周囲には何もない。

おまけに、なぜかテレビまで映らない。

そんな究極の状況の中、

枕を積み上げたベッドに半身をもたせかけ、

静かに兄貴に任せながら、

自分ではやらない、自分の考えを採用しない、

と宣言しながら、上がってくるものを放出し続けた。

それ以外にやることがないので、寝るまでやった。


あくる朝、弁護士さんから電話があり、

パソコンは無事に会議室にあったとのこと、

すぐにタクシーを飛ばし、取りに向かった。


空港へ向かう車中、香港H.I.Sの和田女史から

電話があり、これから乗ることになっている広州便が

欠航になったと知らせがあった。

他の便も満席だという。じゃあもう香港へ帰ろうと、

あれこれやり取りをしていたら、

突然、中国南方航空の広州便の空席が1席出たという。

すぐにその席を押さえてもらい、空港へ向かう。


午前11時半。カウンターで搭乗手続きを済ませ、

飛行機のシートに腰掛けてやれやれ

と思ったのもつかの間、待てど暮らせど離陸しない。

やがて、出発は午後3時に変更になりましたので、

このままお席でお待ちください、

という機内アナウンスが流れた。

午後3時って…。

これから3時間半も機内にいろというのか?

そんなに待たせるんやったら、なんで乗せるねん!

殺気立つ乗客をなだめるかのように、

CAさんが、飲み物や機内食を配りはじめた。


とりあえず、広州で待っている運転手に電話をしよう

と、スマホを取り出した。

しかし、スマホの画面がフリーズしてしまい、

いくら指でスライドさせても動かない。

電源を切ろうにも、電源スイッチもスライドできない。

ガラケーのように電池の取り出しかたも分からない。


もう、一体どうしたというのだ。なんで?

なんで、こんな事ばかり続くの? おかしいよ。

もう疲れた。いやだよ。怖いよー。


途方に暮れていると、運よく佛山工場の総務部長

から電話があった。あっ。受信はなんとかできる。

仕事先へのキャンセルの電話と、運転手を帰すよう

手配してもらい、なんとか一安心。


結局飛行機は、2時くらいに上海を飛び立ち、

4時ごろに広州の空港へ着いた。

へとへとになりながら、タクシー乗り場にできた

長蛇の列に並び、タクシーで広州東駅へ向かう。


広州での仕事はキャンセルになったので、

このまま香港へ帰ろうと、あらかじめ買ってあった

直通列車の切符を取り出そうとしたら〝ないっ!〟

どこをさがしても〝ない〟。ああ、もう、脱力。

仕方がないので、また長蛇の列に並び、

新たに切符を買い直して、やっと香港へ戻ってきた。


食堂車でビールを飲む。相席になった人に、

スマホがフリーズしてしまった、と相談してみた。

彼は即座に横のボタンと、下のボタンを長押しして、

僕のフリーズしたスマホを再起動させてくれた。

ああ、よかったー。ありがとうございます。


↑日本ではめっきり見なくなった食堂車

ビールを飲みながら、僕は、昨日から始まった、

小さな不運の数々について考えてみた。

おっちょこちょいだからそうなるんだ、

と言われればそれまでなのだが、

起きることがあまりにもわざとらしすぎる。


スマホやパソコンを取り上げられ、

電話やネットができないない状況下に置かれた時、

「しばらく何もせず、動かず、じっとしててくれ!」

という、兄貴の声を聞いたような気がした。

多分兄貴が裏で何らかの作業をしているのだろう。

そのために僕の思考を止める必要があったのかも。

または、僕の裏のプログラムをいじっている間、

僕の表面に映し出される投影の画像が不安定になる、

ということもある。

真偽は定かではないが、そう思えば楽しいではないか。

だから、なるべくジタバタせず、兄貴に開き、

兄貴に信を置きながら過ごした。


こうして、出張から戻り、

家でこの文章を書きながら思ったことは、

いろいろなアクシデントには見舞われながらも、

結局は全部周囲の兄弟たちに助けられ、

事なきを得ている、ということだった。

弁護士先生、HISの和田女史、佛山の総務部長、

食堂車の相席の人、みんなに救ってもらった。


今回、ずっと兄貴に信を置きながら過ごしたが、

兄貴に信を置くように、兄弟にも信を置く。

それが、兄弟を信のまなざしで眺める、

ということなのではないか、と気づいた。


これは今回、何が起こっても、何が現れても、

兄貴を信頼するのと同じように、兄弟をも信頼する。

きっとそういうことだ。


それにしても、僕の夢の映像が不安定になっている間、

兄貴は裏で、一体どんな作業をしていたのだろう。

気になるうーっ。