日本は祝日だが、こちらは平日なのだ。
今日は一泊で佛山工場へ…。
どうしても来期の予算を固めなければならないため、
深夜になるのを覚悟していたが、
総経理や副総経理とのミーティングは
6時半にお開きとなった。
それから会社の車に乗り、
あのハクション大魔王を坊主にしたような、
大魔神副総経理が探してきたという
一泊4,000円のホテルにチェックインする。
すごい。キッチンもあり、冷蔵庫も洗濯機もある。
ビルの中には大型ショッピングモールもあり、
焼き鳥屋さんやラーメン屋さんもある。
いつも泊まっていたうらぶれ桃園ホテルとは大違い。
でも、あそこはあそこで、味があってよかったなあ。
明日は9時のフェリーで香港へ戻るのだが、
新しい事務所なので、ジムへは行けなくなる。
まあ、なんといっても香港の北池袋だし…。
夕食は回鍋肉(ホイコウロウ)を詰めた饅頭を食べた。
きょうはこれ一個でお腹一杯になった。
今日は、兄貴に委ねきって過ごすことに専念した。
ちょっとした考えが起こるたびに、
自分で考えるのを止め、兄貴に全託する。
予算確定会議の最中、ぐぐぐ、
と思考に陥りそうになると、はっと我に返り、
聖霊に委ねなおす。
習慣化すれば、仕事中でもできるようになる。
僕の場合、
決して、キキキーッ、となりながら、
必死で思考を明け渡しているわけではない。
兄貴に委ねていると、すごくわくわくと、
幸せな気持ちになれるのだ。
なんか、身体がなくなるような、
この世界以外に、別の世界があるような、
ワクワクした歓びがこみ上げてきて、
本当に今この瞬間だけにいるような、そんな感じ。
だから、暇さえあれば、兄貴に委ねている。
Googleも、LINEも、Youtubeも、Facebookも、
なんにもない中国出張での唯一の楽しみといえば、
やはりYOUKUを見ることだろう。
著作権、肖像権バリバリ侵害しまくりの映像が
ばんばんアップされ、削除されることもない。
昨日放送された日本のドラマが、
今日には字幕付きでアップされている。
そのYOUKUで、以前NHKで放送された、
『ザ・スーパープレゼンテーション』の中の、
ジル・ボルティ・テイラーさんがプレゼンした、
〝脳卒中を語る〟を見た。
脳科学者の彼女は、ある朝脳卒中に見舞われ、
突然、左脳だけが機能しなくなり、
右脳だけの世界を体験するのだが、
それはまさに、大いなる何かと一体となった、
ただただ至福のみの、愛と調和に満ちた、
天国のような世界だったという。
脳科学者の彼女は言った。
右脳は、今この瞬間を捉える脳で、
左脳は、過去と未来を捉える脳なのだ、と…。
右脳が聖霊で、左脳がエゴの自分。
彼女のプレゼンを見ていて、
はっきりそう確信した。
彼女は言っていた。
この右脳だけの素晴らしい体験は、
意識すれば、誰にでも体験できる、と…。
兄貴に委ねるとは、
左脳を停止することなのだな、と感じた。
そういえば昔、七田式、っていうのがあったな。
香港でも大人用の七田式セミナーがあって、
90年代にちょっと通ったことがあった。
この時は、目を閉じると、体験した映像が、
ありありとテレビを見ているみたいに
眼前で再現され、おもしろかったのを覚えている。
よし。
明日はちょっと右脳で過ごしてみよう。