香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

仕事中でも案外できる



今日は香港も暑くて、38度の猛暑日となった。

しかし、冷房が効きすぎたオフィスは、

カーディガンを着ていてもまだ寒い。


香港の人は冷房をガンガンに効かさないと、すぐに、

「暑い!」「息ができない!」「苦しい!」と訴える。

あまりに寒いのでエアコンの温度設定を見れば

なんと20度になっていた。

仕方なく、ドラゴン航空からぺチッてきた

ブランケットを膝に掛けながら仕事をした。

(おまえはOLかっ!)


まあ、いい。

兄弟がしたいことをさせてあげよう。

でも、ちょっと、きぃーっ!


今日はフィリピンの工場長と、

スカイプで何度も予算の最終調整をおこなった。


ここと、ここを、いくらいくらに変えてほしい。

この勘定科目の月ごとの内容を全部知りたい。

なんで、ここに、こんな数字が入っているのか。

為替差損がこんなになる根拠は?


細かいチェックに答えながら、

何度も予算表を作り変えては工場長に送り、

それを見ながら、またスカイプで確認作業を行なう。


この工場長(50歳、単身赴任、関西人、若づくり)、

かれこれ6年くらいフィリピンにいる。

テレビ番組の『ガイヤの夜明け』や『プロジェクトX』

が大好きで、全部録画し、何度も見ている。

仕事力、部下の育て方、経営理念が会社を変える、

といった本を机に並べ、グローバル戦略に余念がない。

全ての問題には原因があり、それらを分析することで、

どんなことでも解決できる、と信じている。

まあ、典型的な男の脳、左脳の人なのだ。


という、兄弟に対する間違った思い込みを、

スカイプをしている間中、明け渡し続けた。


終わってから赦す、なんてもったいない、と思った。


相手と、ああだこうだ、とやり取りをしている

まさにその瞬間、リアルタイムで父に委ねる。

工場長に見えている兄弟が、

プロジェクトXをしたいのなら、させてやればいい。

自分はもう、この投影をやめるのだ。

金輪際、信じないし、同意しないし、採用しない。


『直撃ライブ、グッディ!』で、安藤優子がよく、

「では、こちらへ引き取りまあーす!」

と言って、中継先からスタジオに戻すのだが、

そんな感じで、予算のすり合わせをやりながらも、

相手への投影の〝もと〟を引き取り、

自分の中で0と1の設定に戻したあと、

イニシアチブを神に返し続けた。


やっているうちに、

仕事をしているのか、赦しをしているのか、

分からなくなってきた。


そうこうするうちに、最終予算が固まった。

昔は絶対に無理だと思っていたが、

こまかなエクセル計算をしながらでも、

案外、兄貴に委ねられる。


まあ、赦しをしなくてもそうなのだろうが、

「ここはこうなんじゃないですか?」

みたいな自己主張がない方が、うまくいくみたいだ。

「そうですかあ、わかりましたあ。」みたいな…。


いつも帰路は地下鉄ばかりなので、

今日はバスに乗って帰ってみた。

バスの2階から外を眺めていると、

景色が粒子のように、ざわざわと揺らぎだした。

ここが現実だとは、とても思えない。


そんな感じで、なんか今日は、

仕事をしてたのか、赦しをしてたのか、

よく分からない1日であった。