決断の主体を脅しまくり、決断の主体に無理やりエゴ
を選択させていたエゴの大元締め〝ラスボス〟を、
「世界はない。故に罪もない。自分は天国を選ぶ!」
と聖霊を選択し直し、兄貴へ明け渡し始めて以降、
益々現実は、幻想の波と化し始めている。
もちろん、0と1の設定はやって来ては消えてゆき、
そのたびに、怒りや不安を感じることもある。
また、仕事中にはいろんな人と世間話もするし、
業務の中では、混沌の法則っぽいやりとりも行なう。
しかし、それでも、もう信じていない。
〝ラスボス〟もろとも聖霊兄貴に明け渡す。
そんなとき、アンフィニでやっている、
統合ごろごろのときに転がす鉄の球体って、
ひょっとしたら、決断の主体の陰にいた
〝ラスボス〟のことなのではないか、とふと思った。
惑星ほどもある、何億トンもの黒い鉄の球体を、
光の中にストンと転がして統合する。
何のことはない。
僕は混沌の法則を操る元締めを転がしていたのだ。
知ってか知らずか、
あやこさんは、そんなこと一切説明してくれないから、
エゴの自分が納得できず、うまくできなかった。
やはり、まだエゴまみれであるうちは、
エゴの自分を納得させる方便は必要なのだ。
だからこの統合ごろごろは、決断の主体を脅している
〝大元締め〟を直視できるようになってこそ有用なのだ、
と考えている。
また、最近、時間の流れが不規則だ。
すごく速く感じる時と、すごく遅く感じる時がある。
朝、ちょっと目覚めてから2度寝をして、2時間くらい
経過したと思ったら、まだ5分しか経ってなかったり、
また、電車の中で『天国から離れて』を読んでいて、
10ページくらい読んだのに、まだふた駅目だったり、
あれ?と思うようなことが、ここ数日続いている。
ずっと昔に見たテレビドラマを思い出した。
何かの罪で〝懲役20分〟の刑に処された男が、
牢屋の中で20分後に目覚める麻酔を打たれる。
最初、男は、たった20分の懲役なんて〝ちょろい〟
と思っていたが、麻酔を打たれて眠りに落ち、
夢の世界で目覚めた途端、現実の世界での1分が、
この夢の世界では数年に匹敵することを知って
愕然となる。そして、夢の世界の監獄で数十年を
過ごした男は、ついに麻酔が切れる時が訪れ、
現実に目を覚ます。
起き上がると、注射針を手にした看守が男に告げる。
「あなたはまだ服役している間に、別の罪が発覚し、
もう10分の追加刑が下されました。
なので、再度麻酔を打たなければなりません。」
男が「何でもするから、やめてくれーっ!」と喚く中、
再度麻酔を打たれるシーンでドラマは終わる。
怖いストーリーだが、他人事ではない。
確か、売れる前の竹野内豊がやってたように思う。
もし、天国から離れたら…。
と思ったことを罪だと捉え、この世界へ逃げて来た。
だが、天国では一瞬のうちに〝誤まり〟は訂正され、
宇宙という夢は、はなから始まってもいない。
しかし、僕たちはこの夢の世界で、
永遠とも言える時間を過ごしているように感じている。
すべての幻想を聖霊に削除してもらい、
娑婆から永遠に〝おさらば〟するのだ。