香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

迷家(マヨイガ)



昨日の夜、WOWWOWプライムで、迷家(マヨイガ)

というアニメを放映していたので見た。

WOWWOWのよいところは、12話なら12話分を、

一挙連続放送してくれるところにある。

おかげで最初から終わりまで、

一気に見終えることができた。


登場人物たちが、それぞれの心の中に隠し持っている

〝エゴの怪物〟と向き合い、受け入れ、赦したあと、

そのエゴの怪物が解体されてゆく物語である。

とても不思議な物語で、ぐんぐん引き込まれた。

また、エゴを扱っている点においても、

非常に興味深い内容だった。

あらすじを簡単に説明すると、

ある旅行者が主催した、胡散臭いミステリーツアーに

若き30人の男女が参加する。

ツアーの目的地は納鳴村(ななきむら)と呼ばれる、

存在が定かではない幻の村で、

現世でのしがらみを全て捨て去り、

そこで世捨て人のような自由な生活を送ることにある。


現実の世界に絶望し、どこか別の世界へ逃避したい、

退屈な日常から抜け出したい、人生をやり直したい…、

という参加者たちの想いを乗せたバスは、

その不思議な村をめざし、山奥深くへと導かれてゆく。

そして30人が行き着いたのは、

朽ちつつも微かに生活の匂いが残る無人の集落だった。

いくつかの空家に分かれ、共同生活を始めるのだが、

やがて、気味の悪いいくつもの怪物が村を襲い始める。

しかし、その怪物たちは、それぞれの心の中に隠蔽

していた罪悪感や恐怖や憎悪といったエゴ(ナナキ)

が具現化したものだった。

その姿は、恐ろしい姿の怪物だったり、人形だったり、

普通の姿をした少女だったりするのだが、やがて、

30人それぞれが、それぞれの方法で、

自身の自我が具現化した怪物(ナナキ)と対峙し、

それを赦し、受けいれることで、エゴが癒され、

結果、納鳴村から出ることを許される。

そして、ナナキを受け入れることも手放すことも

できなかった場合、村から出ることはおろか、

だんだん精神が蝕まれ、生きる気力がなくなり、

最後は無意識状態に陥って、

本来の自分の姿を見失ってしまう。

まあ、ざっとこんな感じのストーリーだった。

「これって赦しそのものじゃん。」

と、テレビを見ながら何度も叫んだ。

さしずめ、納鳴村は自身の心の中にある場所のことだ。


第6話くらいまで、この物語の意図するところが

全く分からず、よくあるヲタクアニメなのかな、

と思っていたが、あっと驚くタメゴロウ〜

(田辺氏に教わってから最近これにハマっている)

かなりコース寄りなアニメだった。

企画もので、単行本とかにはなっていないらしい。


また、この物語は、

今年1月に参加したヴィパッサナー瞑想で体験した

ことに通じているな、とも思った。

見るもおぞましいエゴを真正面から見据え、

それを赦し、癒し、受け入れる。

そうやって、彼ら(エゴ)を光に返してゆく。

エゴは自分が作ったのだ。

だから、エゴは自分自身の化身でもある。

そのエゴを赦し、自分に統合させることによって、

もともと本当の自分ではなかったエゴは、

もともと本当の自分ではなかった自分と共に、

光の中へと消えて行くのだ。

それにしても、

ここ最近、空間がすごいことになっている。

波動のようにわんわん唸り、ずっと簫(しょう)の音(ね)

のような音が低く響き、それでいて静かだ。

僕のような鈍感な者でもここまで感じるのだから、

敏感な人とかだともっとすごいのだろうな、と思う。

それでいて、どこか心地よい。

でも、自分が見ている空間は自分の投影でもある。

この発酵する空間の中を、今後、どんどん進んでゆく。