香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

七瀬ふたたび



連休3日目なのだ。

もう丸2日、家に籠りっきりの僕である。

昨夜はYOUTUBEにUPされていた『七瀬ふたたび』

を一晩かけて全部見た。

(だって、もうすぐ削除されると思うから…。)

1979年にNHK少年ドラマシリーズ内で放送された

多岐川裕美主演のもので、

マスターテープは放映後消去されてしまい、

二度と見ることができないと言われていたが、

幸い視聴者が、当時はまだ珍しい家庭用ビデオに

録画していて、それがNHKに寄贈されたため、

視聴が可能になったという。

(当時のNHKでは、節約のために、

一本のフィルムを何度も使い回していた。)


このドラマが放映された当時、

僕はまだ小学生だったが、この超能力者の物語に、

それはもう大変な衝撃を受けた。

すぐに、筒井康隆の七瀬三部作も買って読んだ。

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僕は、小学校低学年の頃から、なぜか自分のことを、

〝本当はここにいるべきではない人〟と感じていた。

この地球の環境に、ものすごい違和感を覚えていた。

一時もここにいたくない。はやくここから脱出したい。

本当に帰るべき場所は他にあり、

そこには仲間もいるはずなのに、

そこへどうやって帰ればいいのかが分からない。

そんな切なさとやるせなさを感じながら過ごしていた。


当時、家の裏に広がる山や竹やぶで、

何かわけのわからない存在とずっと話していたり、

夜、寝床の中で、宇宙人が集まる村に意識を飛ばし、

そこで、仲間たちと遊んだりしていた。


そんなとき、この『七瀬ふたたび』が放映され、

ああ、これだ、と思った。

幼いながらも、七瀬たちの孤独もよくわかったし、

こんな仲間たちと出会えたらどんなに幸せだろう、

と思ったりした。


このドラマでは、宇宙戦争やSFのような、

現実離れしたシーンはほとんど出てこない。

全て、普通の日常生活の中で物語が展開される。

特に、NHK少年ドラマシリーズ独特の、

暗く隠微な雰囲気は、その少し前に、

これまたNHKで放映された『不思議な村』という

イギリスのテレビ映画の衝撃と相まって、

僕の心の中に深く印象付けられた。


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当時、夜、宇宙人の村に意識を飛ばすときに、

必ず見るのが、マチュピチュやマヤの遺跡のような

建造物だった。

その村では様々な仲間がいて、いろいろな情報を

交換していたように思うのだが、

大人になった今では、あまり覚えていない。

ただ、普通に使えていたはずの超能力が封印され、

思うように使えないもどかしさを感じた記憶がある。


それから、中学生になり、これまたなぜか、

ボリビアのチチカカ湖にすごく惹かれ、

この地へ行けば仲間に会えると思い込み、

ラジオのスペイン語講座を始めたりした。

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というわけで、

この『七瀬ふたたび』というドラマ、

主題歌も、音楽も、照明も、全てが暗微で物哀しい。

これを13話分、続けて見終えた後は、

何とも言えない不思議な気持ちになった。

こうやって、僕のお籠り連休も、

この独特の薄暗さの中で過ぎてゆき、

ひとり〝故郷〟に想いを馳せている。

ただ、ここで言う故郷は、コースで言う、

父が待つ故郷のことではない。

どこか、他の星のルーツの事のような気がする。


こうやって見ると、NHKってすごいかも。

宇宙のことや意識のことも積極的に取り上げてるし、

まじめな顔をして、案外不思議ちゃん。


連休お籠りシリーズ、まだまだ続くよ!