香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

一千一秒物語



ひゃっほーい。

旧正月の日本一時帰国の稟議が通ったぜ!

海外駐在員には、福利厚生として、年に二回、

香港から家までの全交通運賃を会社負担で、

一時帰国できるという規定があるのだが、

いつ帰ってもよい、というわけではなく、

必ず稟議を通さねばならないのだ。

特別有給休暇も一回につき7日間もらえるので、

だいたいは、大型連休にくっつけて里帰りをする。


というわけで、今回の帰国は、工場も休みとなる

1月20日から2月7日までの19日間で、

いつものように、関空から入って羽田から帰る。

今回は、まとまった日数があるため、

どこか国内で、小旅行へ出かけてもいいし、

又、いっそのこと、アジア周辺にある

癒しパワースポットでも巡ろうかな、と考えている。 

ピョンヤンとか…。


よし、あと一か月。 頑張って働くぞ!

そういうわけで、今朝会社へ行くと、

デスクの上にアマゾンの小包みが置かれてあった。

ひゃほーいっ!

先週注文した『絵本版一千一秒物語』が届いたのだ。

早速、昼休みに読んだ。

『一千一秒物語』は、大正12年に発表された小説で、

90編ほどの、すごく短い短編から成り立っている。

星、お月様、宇宙、飛行機、街灯、シガレット、など、

原作者、稲垣足穂の世界を、たむらしげる氏が、

イラストとして忠実に再現している。

実は『ジンジャー・タウン』も、この作品に触発されて

書きはじめた。

この世界観を、保ちながら午後を過ごす。

エッグタルトが言う、

起きている出来事にフォーカスするのではなく、

出来事が起きている空間側にフォーカスしながら、

ここに在る瞬間を過ごすのだ。


「僕はいま、パソコンで資料を作っています。」

という行為の瞬間に在るのではなく、

その行為も含んだ全体の空間を見つめる眼差し、

で空間を観察する。


空間の中を様々な人や物が跳ねまわっているような、

分子がランダムに動きまわっているような、

それでいて、とても静かな感覚に襲われる。


眼前に現れる人たちが、

稲垣足穂が書く、お月様や流星みたいに、

現実ではない、夢の登場人物のように思えてくる。

 
こうやって、空間側へ100%委ねながら、

道を歩いたり、電話で話したりしていると、、

意識の奥の方で万物に対する慈しみのような、

何とも言えない〝愛の感じ〟が芽生えてくる。


なんか、粒子がダンスをしている感じ。


と、突然、

乗用車が路地を曲がって、こちらへ突進してきた。

避ける。

一瞬、ドキッとしたが、それさえも、

おもちゃの車が通り過ぎてゆくように見え、

なんだか水の中を覗いているみたい。


ああ、これが聖霊の眼差しなのか。

この感じで一生を過ごせたらいいなあ、と思いつつ、

地下鉄に乗り、家路についた僕であった。