やはり紅白歌手だけあり、みんなそれなりに上手い。
演出にもリキが入っているし、歌にも気迫がある。
中でも紅白と言えば、石川さゆりの『天城越え』だ。
そして、今年も天城越えスペシャルバージョンで、
ちゃんと越えてくれました!〝達して〟くれました!
本当はこの場面ばかりをつないだ映像を
兄弟てっちゃんに作ってほしいのだが、
奥様のさおちゃんに知れたら、
このド変態野郎!と罵られ、
出禁になるのは目に見えているため、
我慢することにする。ぐすん。
日本はすでに正月は明けてしまったが、
今週は佛山工場の大忘年会もあり、
中国はこれから旧正月(春節)に向け、
年末ムードが盛り上がってゆくのだ。
それで、去年の年末に、暇だから、と始めた、
〝レッテル貼り解除ワーク〟であるが、
あれをやった後から、ちょっと感覚がヘンなのである。
何というか、今まで同僚の何々さん、友人の誰々さん
と信じて接してきた周囲の人たちが、
どこか得体のしれない、奇妙な生物のように見え、
「ひええーっ。この何だかわからない動く物体を、
ふぁちゃんだと思っていたなんてー。」
と、気味悪く思えたのだ。
こんな体験は、以前にもしたことはあったが、
今回は、もっと進み、
この風景、香港と言う場所、このシチュエーション、
実際に存在し、起こっているように見えるけれど、
なんか、ウソっぽい。なんか、騙されてる感がある。
と、気持ち悪く感じるのだ。
まあ、実際のところ、
本当に僕たちはVR世界にいるのであるが、
これまでは、分かっちゃいるけど埋没していたのが、
今年になってからは、
本当にここがVR空間なんだと理解しながら、
ほんの少しシラケて生きている、という感じがする。
ただ、ここから、道は二つに分かれるのだろうと思う。
このVR設定を、もっと自分好みに変えるか、
それとも、
設定を削除して、このVR空間から出てゆくか、だ。
僕は、後者である。
だって、必ず分裂するエゴの仮想空間において、
永遠の幸福はあり得ないし、第一、ヤバくなる毎に、
ずっと設定を変え続けるなんて、僕には不可能だよ。
というわけで、今年も越えるぜ!(←何を?)