香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

夢の英雄


↑オールドスパイスに刺激され、
 これからはコロンをつけることに…。
 まずは、オレンジ系の4711から。


毎日、大阪の実家で父の相手をして過ごしている。

本当は高野山に一人旅を計画していたのだが、

お前に真冬の高野山なんか無理に決まってるやろ、

という両親の意見に自分も納得し、断念した。


父には、軽度の認知症があり、前回帰省したときは、

認知症初期の典型的症状である、

〝モノ盗られ症候群〟が出始めていた。

これは、自分の持ち物や金品が盗まれていると、

思い込む症状で、大抵は家族の誰かが疑われる。

うちの場合は母親が犯人にされており、

隠しておいたお金がない、と言っては母を疑い、

それで、盗られないようにお金を隠しているのだが、

その隠し場所を忘れてしまうので、

金が無い無いと大騒ぎをした挙句、皆で探すと、

家のあちこちから1万円札が出てくる。

しかし、出てきたら出てきたで、

「あいつ(母)、こんな所に隠しやがって。」となる。

病気だと知っていても、他の事は全くの正常なので、

母も妹もつい感情的になり、父に逆切れしてしまう。


父は定年後に働いた分の年金、月額5万円と、

母からもらう1万円の計6万円を小遣いとしている。

僕も帰省するたびに10万円ほどを渡すし、

衣服や三度の食事は母が準備するので、

80歳の老人の小遣いとしては十分な金額だと思う。


この症状が始まってから、

母は毎日、父の財布の中身を記録しており、

それによると、毎日平均3,000円ほどを使っている。

一か月(30日)だと9万円だ。

6万円のお小遣いで、9万円使っている。

貯金が目減りしてゆくのは当然なのだが、

本人にはそれが理解できていない。

で、金がない→盗られた→家にいるのは母→母が犯人

の構図となるようなのだ。


不在中に起こったことを切々と訴える母と妹。

「ほうら、私たちが言っているように、

 父はおかしいでしょう。間違っているでしょう。」

と、僕に同意を求めてくる。


しかし、父にどんな症状が出ようとも、

僕にとってはニコニコと優しい父にしか見えない。

「あんたはたまに会うだけやから、分からへんねや。」

と母は言うが、そうではないのだ。

僕は、自分の罪(運子ちゃん)を父に投影しない。

母は、自分の中にある秘かな憎悪を父に投影する。

母は自分の罪悪感を父の中に見て憎悪する。


僕は僕で、ベールの向こうに隠した罪悪感を、

母や妹に投げつけ、それを非難することで、

安全でいたいという〝記憶の設定〟を赦していた。

『自分は夢見るものではなく、夢である。』

『死は神への恐れの象徴である。』

コースのテキスト『夢の英雄』の箇所を読む。

自分は身体に欺かれている、と父親を見て思った。

眼前にいる肉体としての父は本当の父ではない。


〝他の誰かを悪者にして攻撃していることにすれば、

 自分は安全である。

 神から離れたと思い込んだ恐怖は他人のものとなる。

 悪いのは僕じゃない、母や妹や父親だよ〟と…。


父の姿は、

自分の罪悪感(運子ちゃん)を外へ追いやり、

自分は潔白で正常で、おかしいのは父の方、と、

すり替えをして安心している我が投影なのだ。

だから、もう一緒に終わろう、と、

父である自分を赦してゆく。

そして、実相から響く精霊の声に意識を集中させ、

その聖なる感じを放つように、神を延長させ続ける。


兄貴が行なう記憶のリセット(設定の修正削除)は、

睡眠中に実行される。

だが、Aという記憶からBという記憶に入れ変わっても、

朝目覚めたときは、Aという記憶は削除されており、

昔からBであったように認識されるため、

本人にすれば何も変わっていないように感じられる。

こんなに赦しの実践をしているのに、なあんだ、

何の変化もないじゃん、と思いきや、

本当はものすごいことが幻想の時空で起こっている。


さあ、兄貴に仕事をしてもらう為にも、

今日は、さっさと、寝るのだ!