香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

心の中を慈しむ



4月10日でうちのアパートの契約が満期になる、と、

突然秘書のケリーから告げられ、かなり慌てた僕。

すぐ彼女に不動産屋さんへ電話をかけてもらい、

大家と契約続行の交渉をしてもらうことになった。


香港では、どんな賃貸物件でも基本2年契約で、

2年経ったら再度家賃などの条件を見直し、

気に入れば更新し、嫌なら引っ越しをする。

僕は今の物件に、6年住んでいるのだが、

できれば、このまま住み続けたいと思っている。

裏手には蝶々やホタルが飛ぶ森や川があるし、

少し歩けば、APITAやAEONやサイゼリアもある。

周囲を緑に囲まれ、ピザや日本のお弁当などを

出前で持ってきてくれる環境は貴重だと思う。

それに何より、これから新たな物件を見て回り、

引越しをする労力を考えただけで、ゾッとする。


不動産屋さんが大家さんと交渉した結果、大家は、

2千香港ドルの家賃アップを要求しているという。

今の家賃が2万8千香港ドルだから、

住み続けたければ、新家賃は3万香港ドルとなる。


ひえええー。さ、さ、さんまん、香港ドルーっ?

48万円でっせ!

ああ無理だ。もう無理!稟議、絶対に通らない。

別の不動産屋さんに訊いたが、

地価の高騰が止まらず、この家賃は妥当だという。

あーあ、シティボーイ(昭和!)の生活もこれまでか、

と、大陸への引っ越しも覚悟しながら稟議を書く。

三日たっても四日たっても、稟議は審議中のままだ。

恐る恐るコンババ管理部長にSKYPEで聞いてみた。

「あのう、アパートの契約の件なんですけど…。」

何時間たっても返事がない、と、ようやく返事が来た。

「ずっと忙しくて稟議書見てませんでした。

 さっき、承認しました。」だって。

うわ、よかったあー!助かったあー!

もう、今後は彼の言う事なら何でも聞くよお〜。

これで、あと2年はシティボーイ、もとい、

シティオッサンを続けられる。


そして、当然ながら、

48万円もの家賃なんて、とても自力では支払えない。

そういう意味で、会社には本当に感謝している。

高額の家賃を払ってもらえて幸せ、というよりも、

こういう優しさが感じられる会社にいて、

その状態が、いまの自分の心の中であることが、

なによりうれしい。

なぜなら、2年前の自分は、

同じ会社、同じアパート、同じ同僚でありながら、

平安ではなかったから…。

今後も、自分の心の中に顕れ出たものを慈しみながら、

一生懸命働いていこうと思う。

で、大家の気が変わらぬうちに仮契約してしまうべく、

ケリーに小切手を用意してもらい、

退勤後に不動産屋さんを訪ねた。

その不動産屋のオフィスは、

家から路面電車でふた駅ほど行った,

愛秩序湾という所にあり、帰宅途中に訪ねた。


路面電車に乗るのは久しぶりだった。

どこかノスタルジックで、

別の次元に紛れ込んだような、

不思議で奇妙な感覚を覚える。


チンチ〜ン、と路面電車の警笛の音を聞きながら、

いま、自分は、自分の心の中にいるんだ、と思った。


と、その時、九州の才女K女史が送ってくれた、

デイヴィッドの言葉を思い出した。

〝自分は100%その時々の想いを目の前で見ている〟

〝世界は自分の心の中をそのまま映した映画なのだ〟

だからこそ、

自分の人生に出てくる登場人物には、

100%の責任を持つべきだと思うのだ。

そのためには、ちゃんと赦さなければならない。

そうやって、僕たちの心を聖霊に癒してもらうのだ。


不動産屋さんからの帰り、

シャトレーゼでどら焼きを二つ買った。

買ってから、兄貴の声が…。

〝おい、自分の体形にも責任持てよ!〟

ちゃん、ちゃん。