香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

いつかの自分


↑ レッドアザレアが花ざかり!

本来、お籠り三昧のはずの連休であったが、

あまりに心地よい春の陽気に誘われ、

とうとう我慢できずに街へと繰り出した。


まずは、あのオールド理髪師の床屋さんで、

ゆったりとヒゲを剃ってもらったあと、

ジムで筋トレとランニングをしてから、

マッサージと垢すりをしてもらいに行った。


さぞ、祭日の街は人だらけだろう、と思いきや、

イースターは学校も休みのため、休暇を取って

家族で旅行へ出かけている人も多いらしく、

歩道に人はまばらで、ジムも閑散としていた。

そういえば、床屋でも、マッサージ店でも、

お客は僕だけだった。


夕方、アパートへ帰るためミニバスに乗る。

ラジオから歌謡曲が流れる車中は平和そのものだ。

春の明るい日差しに包まれ、

街ゆく人々の表情も穏やかさに満ちている。

本当にみんなが穏やかかどうか、ではなく、

そう見れている自分の心がうれしい。

で、家に戻り、ユナイテッド航空の記事を見た。

一体、なぜこんなことが許されるのかと、

本当に驚愕してしまった。


9日のシカゴ発ルイビル行きのユナイテッド航空便で、

乗客を全て機内に案内し終えた後になって、

更に4人搭乗させなければならないことが判明した。

だが、機内はすでに満席状態であったため、

航空会社は、無作為に選んだ4人の乗客に対し、

強制的に降りるよう要請した。

しかし、それを拒んだ一人の乗客を、

警備員が力ずくで座席から引きずり下ろした結果、

前歯2本と鼻を骨折させる重傷を負わせた、

というのだ。


無作為に選んだとされる乗客がみなアジア人で、

更に、暴力を使ってまで正規の乗客を降ろさせ、

代わりに搭乗させた4人の乗客が、

みなバカンス中のユナイテッド職員だった、

ということから、航空会社に猛烈な非難が集中した。


それを受け、ユナイテッドのCEOは、

「この乗客は最初から破壊的でけんか腰だった。」

と述べたが、別の乗客によって撮られた映像では、

本人はいたって冷静で礼儀正しく対応していた。


もし、実際の映像がなく、話を聞いただけだったなら、

僕も、CEOの言うことを信じていたかもしれない。

だって、人権が何よりも重要視される

先進国アメリカの大手航空会社が、公衆の面前で、

チェックインも搭乗手続きも済ませ、

すでに席に着いている乗客を、

暴力的方法で引きずり下ろすなんて…信じられない。

アパートに戻ってくるまでの平安な感覚が、

この映像を見た瞬間、消え去りそうになった。

だが、敢えて、自分で平安を保とうとはしない。


僕は最近、現実に起こる様々な出来事を、

「これは起こっていない、世界なんてない。」

或いは、

「起こっていることが起こってるだけ。」

と、安易に否定しないようにしている。

なぜなら、それはあくまで、

自然発生的に〝ふっ〟と湧き起こってくる

〝結果としての感覚〟であるべきで、

個の自分が「世界はない!」と宣言することによって

得られるようなものではない、と思うからだ。


要するに、それが映像として見え、

それによって何かしらの動揺を生じているなら、

心のベールの向こうに、

それなりの原因がある、と捉えている。


なので、

「一切の罪悪感なしに、ハートの延長を通して、

このことを見れるように知覚を修正してください。」

とだけ、兄貴にお願いする。

その後は、出てくる〝ふっ〟を信頼して行動する。


被害に遭われたこの中国人医師は、

今後、自己の中に湧き上がる、

煮えたぎるような怒りや憎悪と対峙しながら、

最終的には、それらに何らかの決着をつけ、

相手や自分を赦していくことになるのだろう。

それは本当に大変なことだろうが、

そうすることで、彼は真の平安を得るに違いない。


僕個人に関して言えば、

彼がこの事件を提示してくれたことによって、

僕は〝それ〟を経験することなく取り消してゆける。

そして、僕が赦すことによって、

被害に遭った彼も、同時に癒されてゆくのだ。


うまく言葉にできないが、僕たちは繋がっている。

だから、どこかの国の、見ず知らずの誰それが、

何かをしでかした、というニュースを見て、

「くだらない。どーでもいいね。関係ないよ。」

なんていうことは、絶対にあり得ない。

なぜならそれは、

〝いつか自ら体験するであろう自分の姿〟

であるからだ。