香港さんといっしょ! 奇跡講座(ACIM)と純粋非二元

欲望都市香港で奇跡講座を実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

ひとつの意味


↑国家のために財を集め、人民のために税を徴収する

昨日、今日と、広東省佛山でお仕事だった。

工場に着くなり、現地で契約している、

会計事務所の女性二人がやってきて、

これから一緒に税務局へ行ってくれと言う。

切羽詰まった様子なので、事情を訊いてみると、

3月の税務申告の期日が4月18日だったのだが、

会計事務所の申告ミスで、期日間際になって、

申告していなかったことが発覚したという。

中国では、先に17%の輸出増値税を支払い、

のちに税務申告をして、13%が還付される。

しかし、今回の申告漏れのために、1500万円相当

の還付が受けられない可能性が出てきた。

それで、これから税務局のお偉いさんに、

申告期日延期の申請をお願いしに行くので、

会社の代表として僕も一緒に来てほしいというのだ。

自分なんかが行って役に立つのか、と思ったが、

一応、裏で根回しはできている、ということだった。


応接室で待っていると、

軍服のような制服に身を包んだ50歳位の女性が、

部下を引き連れ入ってきた。

両肩の肩章には、金色の星がたくさん並んでいる。

まず、うちの会計士が事情を説明し、

何とか申告期日を延ばしてほしい、とお願いする。

「基本、会計担当者が当日事故に遭ったとか、

 災害が起こったとか、不可抗力の事情でない限り、

 還付申請の期日延期は受け付けられないの。

 あなたたちだけ特別扱いはできないわ。」

と、肩に星が並んだ偉いさんは言った。

ごもっともだ。

だが、ここで引き下がれば、1500万円は戻らない。

こちらも、自分たちの非を認めたうえで、

社内の資金繰り事情を説明し、懇願を続ける。

だが、向こうは規則で決まっているの一点張りだ。


会計士の彼女たちが色々と駆け引きをしている間、

僕は、先日学んだ、

〝もとより誰も何も行なっていない事の全てを赦す〟

を実行しながら、兄貴にただ任せ切っていた。


結局、話はつかず、税務局を後にした。


「ちゃんと根回しはしてあったのに、何で…?」

と、首をかしげる会計士の二人。

後に、ふぁちゃんから聞いた話によると、

税務署の所長と副所長の間で権力闘争があり、

今回会った偉い人は、

根回しした方とは、別の派閥の人だったらしい。

おおっ!権力闘争なんて…す、素敵すぎるぅ!

もう、作家としては興味津々である。


結局、彼女たちは、別の局長レベルの人に会い、

再度交渉することになり、僕は僕で、

市政府の日本人顧問に相談することになった。

工場に戻って仕事をしながら、あれ、と思った。

1500万円もの損失が出るかもしれないという、

大事件が起こっているにもかかわらず、

まったく〝びゅんびゅん〟が起こらない。


それどころか、

肩に星が並んだ偉い人も、会計士さんも、

表面に現れている〝個の人〟ではなく、

ひとつの聖性を共有する兄弟として見えている。


いつもの自分なら、


〝会計事務所のチョンボで1500万円を失うって、

 どういうこと?〟

〝もし、これが会社の金ではなく、自分の金だったら、

 こんなにも悠長に、赦していられるだろうか?〟


と、まず、様々な疑問が自動的に浮かんでくるのに、

今回は、初めからそれが起きず、いまになって、

そう言えば、と解釈をし出す始末だ。


結局は、どんな日常の関係性も、

神と聖なる神の子の関係でしかないと解かる。

権力闘争も、人間関係も、家族も、

神と神の子が一体であるエクスタシーを、

無限に変化させて用いているだけだ。


一つの意味だけで存在する。


それが、神の国を守るために警戒することの

真の意味なのだと気づいた一日であった。


なんだか、赦しもだんだん奥深くなってきた。