香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

〝こいつ〟の正体



今日、会社の同僚と昼休みにヤムチャへ行った。

美味そうな点心が並ぶ中、肉体改造中の僕は、

粉物の多い点心を避け、肉団子やチャーシューを、

チマチマとつつく。


肉体改造を始めて3週間になるが、成果が出てきた。

まず、あごのラインがくっきりし、小顔になった。

それから、胸筋が張ってきて、

ワイシャツがパツパツになってきた。

あとは、お腹周りをもう少しスッキリさせるため、

スクワットと腹筋を重点的におこなう。


トレーナーの食事指導もますます厳しくなる。

エネルギー不足で筋肉が分解されないよう、

これからは、きちっと朝食をとることになった。

毎朝、ゆで卵かバナナかおにぎりを一個食べる。

逆に太らないか心配になるが、いまは筋肉を増し、

代謝を上げることに専念しようということになった。

それでも、成果が出てくるとうれしいものだ。

吐くほど辛いトレーニングも、

ここへきて、ようやく楽しくなり始めた。

ヤムチャの帰り、心の中に上がってくるエゴの想念を

聖霊に明け渡しながら道を歩いていると、

突然、決断の主体である静かな自分と、

明け渡しをしている個の自分が乖離したようになり、

肉体としてあれこれ思考している自分を、

別の静かな自分が眺めている、という状態になった。


その後、日本から来ていた人事顧問とふたり、

喫茶店で人事評価会議を行なった。

自分の部下や、駐在員のパフォーマンスについて、

ひとりひとりの人事考課をおこなってゆくのだ。


Aさんはコツコツと真面目に努力するタイプだが、

自分で考えて行動することが苦手だ、とか、

Bさんはバイタリティ旺盛だが、遅刻が多い、とか、

Cさんはよいときはよいのだが、気分によって、

仕事にムラが出る、などなど、各チャート項目に従い、

あれこれ人事的な評価を入れてゆく。

そのときも、あれやこれや意見を述べる僕の背後で、

じっと観察している静かな自分がいた。


そのとき、思った。

もう、こんなニセモノ、要らないやって…。

もう、静かな〝聖なる自分〟のほうでいよう、って…。


いつも何かを言ったりやったりしている〝コイツ〟を、

まるで、元から何もしていない他者を赦すように赦す。


だから、今後、

偽りの自分が何をぺちゃくちゃ喋っていようと、

どんなドロドロしたことを考えていようと、

罪悪感を覚える必要もなければ、傷つく必要もない。



これまでは、外へ投影されたものを使って、

あると思い込んでいる罪悪感を赦していたが、今後は

偽りの自分ごと、無いものとして兄貴に捧げてしまう。


もう〝コイツ〟に責任を持たなくてもよいのだ、と、

個の自分が不在であったことに平安を覚える。


じゃあ、この平安を覚えているのは誰なんだろう、

という想いが浮かんだ途端、

決断の主体がひょっこり顔をのぞかせた。


空っぽになった肉体を、聖霊兄貴が満たしてゆく。

決断の主体が神の子に戻る日まで、聖霊兄貴と共に、

ただ、悦んでいればいいのだ。