↑あと6週間。まだまだ行くよ!
香港の日本人トレーナーに付いて肉体改造を始め、
ついに6週間が経過した。全24回のセッション中、
ちょうど半分を終えたことになる。
筋肉を痩せさせない為に、食事は3食きっちり食べ、
おにぎりも食べているのに、体が引き締まってゆく。
だがもう、週二回のトレーニングがマジでしんどい。
中でも、バーベルを背負ってのスクワットは強烈で、
終わった直後は、呼吸困難で身動きができない程だ。
それでも、腹部の脂肪を削ぎ落そうとすると、
スクワットは必須のエクササイズなのだという。
あまりにも辛いので、今日、とうとう、
お金なんか返ってこなくていいから、もうやめたい、
と、トレーナーに弱音を吐いてしまった。
トレがしんどいからやめたい、とは言えないので、
仕事が忙しくて休みたいと告げたら、トレーナーは、
僕のビフォー・アフターの比較写真を作ってくれ、
あと6週間頑張れば、胸の下に、割れた腹筋が、
くっきりと浮き出してきますよ、と言った。
そう言われれば、もう少しがちっとした腹筋が欲しい。
それに、ここで止めてしまえば元の木阿弥だし、
今までの努力も無駄になる。
で、何とか7月末まで続けようと決心した。
こうして自分の身体を客観的に見てみると、
やっぱりトレーナーってプロだな、と感心する。
もっと厚い胸板を、という当初の注文に、
トレーナーはちゃんと答えてくれているのが分かる。
というわけで、あと6週間である。
この身体がどこまで進化していくか、乞うご期待!
↑右がアフター。腹、わざと引っ込めてないよ!
本当にわき腹に窪みができている。
それで、今日はトレがないのでうれしいのだ。
でも、お尻の付け根と胸はいつも筋肉痛状態である。
今日は、夕方から香港の総経理と、
セントラルにある労務顧問会社を訪ねた。
人材紹介のインテリジェンスの系列会社で、
6月末に解雇する香港フタッフの手順について、
打ち合わせをしに行った。
通常解雇にするか、余剰人員整理にするか、
即時解除にするか、一か月前通告にするか、
補償の計算方法や必要書類の書き方など、
ひとつひとつを話し合ってゆく。
労務会社の担当の女性は日本人で、
あらゆる質問にも淡々と即座に答えてくれる。
ああ、ここにもプロがいる。
仕事、肉体、家事、スケジュール管理、
果ては、この夢の世界からの脱出まで、
何から何までプロにお願いして、これでいいのか。
お前は一体何をするんだ、と言われそうだが、
小説でも書いていることにする。
結局、本人には即時解雇で去って頂くことになった。
即時解雇の場合、終業時間少し前に本人を呼び、
総経理と僕が雇用契約の中止を告げる。
そして、
必要書類にサインをしてもらったら小切手を渡し、
30分以内に私物を整理して、会社から出てもらう。
本人が去ったら即座にオートロックの番号を変える。
僕はもう何十年も人事をやっているので、
何度もこういうリストラは行なってきているのだが、
やはり、何べんやっても嫌なものである。
しかし、これもまた〝取り消されてゆく姿〟であり、
兄弟も自分も何もしていない夢の世界なのだと、
粛々と赦し、委ね、明け渡すようにしている。
何千バージョンという、同じ映画が消される瞬間を
じっと観察してゆく。
解雇する方も、される方も、
本当は、そこにはなんのストーリーもない。
僕たちは騙されている。
では、
プチ大いなる赦しの日の詳細は7月初めに…。