香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

神様メール


先週金曜日、香港事務所のシッピングスタッフである

ユイの雇用契約を解除した。要するに、クビにした。


就業時間にも関わらず私用電話を掛ける、

私語が多い、終業時間前に帰宅準備をする、など、

再三注意をしても改善が見られなかったため、

最終的に総経理が決断した。


夕方五時に本人を呼び、総経理が解雇通告をする。

僕が補償金などの説明をして、書類にサインを貰う。

事務所の鍵を回収したあと、小切手を渡す。

夜6時までに事務所を出てもらった後、

ケリーが即座に扉の電子錠のパスワードを変えた。


まさか解雇されるとは思ってもいなかった彼女は、

突然の通告を受け、ショックを隠せないようだ。

手が震え、涙ぐんでいる。

自分のデスクで私物を片づけているうちに、

だんだんと怒りが込み上げてきたのか、

乱暴に物を叩きつける音が聞こえていたが、

彼女が去った後に確認をしてみると、

使っていたファイルが床に投げつけてあった。


彼女は私物の入った大きな段ボール箱を抱え、

彼氏が運転する車で、挨拶もせずに帰って行った。


そしてその間、僕はただ粛々と聖霊を思い出し、

赦し続けていた、と、言いたいところではあるが、

そんな余裕などある筈もなく、

ただ、ドキドキ、びゅんびゅんしまくっていた、

というのが実情である。


やっと、帰りの地下鉄の中で、兄貴を思い出し、

投影の元ネタをひたすら明け渡していた。

全てのエゴが創り出す物語を、

エゴを終わらせ、削除するために使う。

彼らは自分が創り出した夢の登場人物であり、

これ全部、ウソなのだ。

そして、最後に、それがウソであることを赦す。


こうやって、起こっていることをひとつひとつ、

丁寧に聖霊へと委ね、渡してゆくことで、

僕が日頃、ちょっと〝曲者だな〟と思っている人達、

外に投影している運子ちゃん達が、

どんどんどんどん大量に統合され、消えてゆく。


自分の心の中を見るように他者を見る。

僕の場合、世界が一気にシフトしてしまうのではなく、

徐々に消滅して、静かになってゆくような感じである。


↑左から神(父)、女神(母)、娘(エア)

家に戻り、うだうだしつつ、WOWOWシネマで、

『神様メール』というベルギー映画を見た。

この映画を見て、ここがいかに夢の世界であるか、

ということを思い知らされた。


神を父に、女神を母に、JC(イエス)を兄に持つ少女

エアは10年間一歩もアパートから出たことがない。

エゴの神である父は、無の空間と呼ばれる部屋で、

無数の人々の設定をプログラミングしながら、

現実世界をコントロールしていたが、

そんな父に反発した娘のエアは、

こっそり、その無の空間へ忍び込み、

エゴの神である父が設定した人々の余命を、

全ての人々のケータイに通知してしまう。

すると、自分の死を意識し始めた人々は、

ビクビクしながら、上辺だけの人生を送ることを止め、

本当の自分は何か、ということに気づき始める。

そして、エアは、兄イエスの勧めのもと、

6人の使徒を選び、『新・新約聖書』を執筆させるべく、

アパートを出て、現実世界へ繰り出す…、

という、不思議な物語である。

興味のある方は本編を見ていただくとして、

僕が一番印象に残ったのが、エゴの神が言った、

「汝、自分を憎むがごとく、汝の隣人を憎め!」

(自分を憎むように他者を憎め!)という一言である。

これほどまでに、

エゴを的確に表現している言葉はない、と思う。

エゴはまさにこの一言で成り立っている、

と言っても過言ではない。


理由もなく他者への憎悪が出てくるとき、

特定の兄弟に対して大きな恐怖を覚えるとき、

果てしない虚無感に襲われるとき、

病気になるんじゃないか、とこわくなるとき、

無一文になるのではないか、と不安になるとき、

愛されていないのではないか、と悲しくなるとき、

一体、誰が自分にそう感じさせているのか、

その気持ちはどこから来ているのか、

ちゃんと認識する必要がある。


はっきり言って、これ全部、

ニセモノの神がささやく、ウソなのだ!

ウソだと見破ることができれば、ウソは消滅する。

あとの現実的な処理は兄貴がやってくれる。


というわけで、多いなる赦しの日前哨戦、

今週も、まだまだ続くよ。