香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

なんにも要らない



またまた上海出張なのだ。

以前から投資していた杭州の会社が上場したため、

配当金の3億円を受け取る為の手続きに行ってきた。

弁護士事務所の会議室で決議書にサインをする。

これで来月には配当金が香港事務所に支払われる。


重大な任務を果たした解放感から、

夜はあんなことや、こんなことをしに街へ繰り出そう、

と考えていたのだが、ホテルへ戻って準備をするうち、

「こんなことやあんなことを体験して、だから何?」

「上海の記憶ひとつゲットしました、はいそれで?」

と、なんともシラケた思いに駆られ、

うだうだしているうちに時は過ぎてしまった。

結局、近くの東北料理店で料理をテイクアウトし、

部屋へ持ち帰って食べ、あとはワインを飲みながら

小説を書いて過ごした。


まあ、とはいっても、ホテルの部屋で過ごすのも、

入れ替わった別の記憶にすぎないのだが…。(笑)



↑ 羊肉とパクチー炒め。牛肉とピーマン炒め、
  豚肉の水餃子(ただし皮は食べず)


ちょっと一休みしようと、

ベッドに大の字になって目を閉じた瞬間、

「ああ、俺、もう、いつ肉体を脱いでもいいや。」

という想いが、わわわ、と込み上げてきた。

この夢の世界の全てを手放しても全然オーケー、

もう、なーんにも要らない、と心底思え、

それから、とっても幸せな気分に包まれた。


唯一つなぎとめていた、小説を書きたい、という衝動も

いまでは〝屁のつっぱり〟にすらならない。


もういいよ。このウソの世界、全部いらない。

もう実世界しか要らない。

いつでも旅立つ準備はできています。


まあ、だからと言って、

自ら肉体を脱ごうとは思わないが、

僕の場合、

育て上げねばならない子供もいないし、

かわいい猫ちゃんやワンちゃんを置いてはいけない、

なんていうのもないし、

これをせずに死ねるか、というような執着もない。


きっとタイミングなのだろう。

自分はやっぱり、

今回で終わることを決めてるんだな、と実感する。

(まあ、終わらなくてもいいんだけど…。)


あとはあなたに全托します、と、Jに向かって呟く。

もう何があっても実相だけでいく、と、

上がってくる全想いを兄貴に向かって放り投げる。

今回、上海からの帰りのフライトは、

いつものイケイケキャセイ航空ではなく、

国営の中国東方航空だったが、

この航空会社がまたすごくて、

まず客を定刻通りに搭乗させたあとに、

平気で2時間のフライト遅延をアナウンスする。

結果、僕達は機内で何時間も待たされることになる。

乗客ももう慣れっこになっていて、

コーヒー出せだの、ビールを持って来いだの、

つまみはどうした、と、みんな気ままにやっている。


いつここを去ってもいい、と心から得心でき、

夢の中で起きることをいちいち真に受けなくなると、

やってくる夢の出来事を、心底楽しめるようになる。

何が起こっても、もう〝お笑い〟にしかならない。


ああ、やっと週末だあ、

クラウド録画で〝黒革の手帳〟見なくちゃ。

仲里依紗のやさぐれぶりがサイコー!