香港では今年一番の冷え込みとなった。
風が吹き、ざわざわと外の木々が唸る。
明るい日差しが、翻る葉を黄緑色に染めている。
だが、乾いた陽光に温もりは感じられない。
なので今日は一日外出はせず、
リビングのオイルヒーターを全開にして、
暖かい部屋でまったり過ごすことにした。
熱いコーヒーを口に運びながら文章を書いていると、
とても安らかで、穏やかな気持ちがこみ上げてきた。
自分はいま、自分の心の中にいるのだな、と思った。
神を想い出す。
もうそれだけでいいんだな、と心底実感する。
何かを決断する時、友人とおしゃべりする時、
スマホを見る時、過去の出来事を想い出した時、
〝ふっ〟と神を想い出し、Jを想い出す。
そうして、自分が聖なる父の子供であったことを、
しっかり自覚した状態でいる。
そのとき、
肉体(自我)の自分が何をしようが気にかけない。
もう、
ハートを想い出すことだけに集中していればいい。
ほんと、それだけやってればいいんだ。
マジでそれだけでいい。他は要らない。
ただ、想い出していることが、
〝神は在る〟ことの実践的意味でもあるのだから…。
それに、最近、
ますます、この世界で起こっていることが、
どうしても本当だと思えなくなってきている。
全てが記憶となって消えていく世界で、
自分が何者なのかも分からないまま、
ただ、必死で戦い、死んでゆく世界なんて、
そんなの、もういいよ…。
欺かれていることに気づく。
まずは正気への第一歩を踏み出す。