香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

〝まっ只中〟な人たち



ハートは天国に満ちている空気のようなものだと思う。

〝喜悦〟そのものであり、永遠のエクスタシーだ。

それは、真実の自己を代表していて、

消えることはない。


僕たちは普段、

ハートを様々な感情に加工することで、

怒りや、悲しみや、憎しみや、ワクワクなどの感情、

情欲や、性欲や、物欲、等の欲望を生み出している。

逆に言えば、僕たちはハートを感じたいが為に、

何かに怒り、誰かを憎み、愛しているのだ。


セックスがしたくてムラムラする、

好きな人にキュンキュンする、

子供や、旦那や、同僚に、わけもなくイライラする、

仕事、金銭問題、病気、などでドキドキする、

ハートが平安を脅かすように思えるのは、

ハートを歪めて使用しているからに他ならない。

昔、拒食症寸前の友人がいた。

彼女は理想の体重をゲットしてもまだ痩せたい、

と思っていて、最後、蕎麦以外食べなくなっていた。

そんなある日、お母さんがご飯を炊いてくれた。

茶碗に盛られたご飯の匂いを嗅いだ瞬間、

なぜか突然、うわーっ、と涙がこみ上げて来て

止まらなくなったという。


彼女曰く、

自分がどんな危機的状態に陥っていても、、

また、死にたいくらい辛い事の渦中にあったとしても、

それでも、自分の内奥のさらに奥から、

自分を生かそう、生かそうと湧き上がってくる、

大いなる生命の力動のようなものを感じて、

号泣してしまったらしい。


最愛の人を理不尽な理由で亡くした人、

災害などで、大切なものを全て失ってしまった人、

自分のせいで愛する人を不幸にしたと苦しんでいる人

そんな〝真っ只中〟な人達に、

いくら非二元がどうの、奇跡講座がどうの、

と言ったって、それは酷というものだ。

ただ、そういう究極の苦しみに至ったとき、

唯一救いとなるのは、このハートの力なのだと思う。


その一生抜け出せないような暗闇の奥で、

それでも、その人を癒し、生かそうとする流れ、

自分を痛めつける必要などないんだよ、と、

理屈ではなく、感覚で包み込もうとするエネルギー、

とことん苦しみに寄り添った末に、その後方で、

いつも変わらず、たゆたっている愛の想念、

それは、常に僕たちを取り巻いており、

強くもあるが優しく、激しくもあるが穏やかな力だ。


そんな、究極の苦しみなど味わったこともない僕が、

こんなことを書くのは僭越の極みではあるが、

言いたかったのは、

ハートを自分の考えで歪めることなく、

ただもう、ハートをハートとして、直に感じていい、

ということである。