今日は、
全香港がストライキに突入し、会社を休んだ。
ていうか、休まざるを得なかった。
普通、ストライキと言えば、鉄道会社や航空会社などが、
メーデーの前頃に、賃上げや労働改善などを掲げ、
組合が主導となって計画的に行なうものだが、
今回のストは、香港中の会社員や公務員が、朝、突然、
体調不良を理由に会社を休む、というやり方である。
結果、交通機関だけでなく、サービス業や運送業など、
香港の都市機能や経済活動が一斉に停止してしまった。
なんと、香港ディズニーランドでもストが行なわれた。
僕も、27年の香港生活でここまでのは初めてである。
ニュースで流れている様な暴動の光景は、
特別な地域だけで起きているのではなく、
駅の周辺など、庶民の生活の場所で展開されている。
それでも、愛社精神に溢れる僕は(⇚ ウソ!)、
何とか会社へ行こうと、バスで九龍側へ渡り、
電車の改札口まできたら、全線停止だと告げられた。
じきに香港島へ渡るバスも止まるよ、と、
通りすがりのおっちゃんに言われ、
家へ帰れなくなるぅー、と、
大急ぎで香港島へ向かうバスに飛び乗った。
そして、部屋へ戻ると同時に、階下の道が封鎖された。
今日のストは、もともと、
公務員たちの抗議活動から始まった。
公務員は国家の公僕であり、中立な立場を守るべきで、
今回の《逃亡犯条例》のデモなどに参加する行為は、
公務員法に抵触するため、処罰の対象になる、
と通達が出たことで、それに反発した人々が、
みんなで一斉にストを起こし、通達に抗議しよう、
という計画が、SNSで香港中に拡散されたのだ。
家へ戻り、テレビのニュースを見てみると、
黒いマスクをした若者たちの集団が、
渋滞中の道路の前にプラスチック製のブロックを置き、
荷物を運ぼうとするトラックの行く手をさえぎったり、
地下鉄車両のドアにわざと自分の身体を挟み、
電車を発車させないことで、出勤しようとする人たちを、
妨害したりしている。
それで、一時、地下鉄が全線不通となってしまった。
事の発端は、
中国政府が必要と判断すれば、理由の如何に関わらず
香港に滞在する人たちを中国国内へ連行できる、
という《逃亡犯条例》に反対する活動のはずだったのに、
いつの間にか、こんな事態になってしまった。
僕は財務を担当しているので、月初は特に忙しい。
木曜から大阪出張もあるし、できれば休みたくない。
ただ、こういった事実から湧き出る、
普通の人が普通に持つ感情や考えを、
きちっと自分の中で、認識、把握していながらも、
やっぱりそこには〝神〟がいる。
これらの解釈は〝自分〟ではないと解かっている。
なので、ハートから見る、というのは、
いま、香港の街で起こっていることや、
仕事上のあれこれに対して解釈をしない、のではなく、
自分は〝解釈〟とは関係がない存在だと解かっている、
解釈の奥に流れている歓びの想念に気づいていて、
父がいつもここにいることを知っている、
ということである。
するとやがて、
神からの〝愛してるーっ!〟が込み上げて来て、
兄弟はみんな自分と同じものだった、
解釈自体無かった、という体験が自然に起こる。
というわけで、明日はちゃんと電車動くかな?