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新体験!昼間の地下鉄で催涙弾1800発!
昨日、日曜日に大阪から香港へ戻ってきた。
お盆休みが始まったばかりの関西国際空港は、
海外脱出組の人たちでごった返していた。
しかし、バンコクや台北、ホノルル便は長蛇の列なのに、
ソウルと香港便のカウンターはガッラガラだった。(笑)
空港の土産物屋で、一蘭のラーメン五食セットを買う。
チャーシューや中国野菜などをトッピングしつつ、
しばらくは、ラーメン三昧を楽しむつもり。
⇑今日のデモを終え、家路に着こうとした人々を、
地下鉄入り口で待ち伏せしていた警察特殊部隊が暴打。
そして、今日月曜日は上海出張の日だったのだが、
空港が使用不能となり、中止となった。
この日は、会計事務所での打ち合わせを終えたあと、
タクシーに乗り、空港へと向かっていたら、
空港の抗議デモが激しくなったため、
本日のフライトはキャンセルになりました、という、
航空会社からのショートメッセージを受け取った。
それでも、カウンターで便の変更をしておこうと、
そのまま空港へ行こうとしたら、
運転手が急にビビりはじめ、仕方なく、
空港のひとつ前の駅でタクシーを降りた。
⇑ もう捕まえたんだから止めてくれ、と言っても、
警察は叩き続ける。
駅は、空港行きの列車を待つ、
黒い服の若者たちでごった返していた。
皆、どことなく殺気立っている。
こりゃダメだ、と観念した僕は、上海行きを中止し、
とりあえず香港島へ引き返すことにした。
なかなか来ない列車を乗り継ぎ、乗り継ぎ、
家に帰宅したときには、夜の8時になっていた。
空港での抗議デモの数が一気に増えた原因は、
警察隊による強制排除が過激さを増したことに対する
市民の反発と怒りにある。
凹凸のある警棒で血みどろになるまで殴りつける、
一般客のいる地下鉄構内で催涙弾を撃ちまくる、
そしてとうとう、デモに参加していた女性が、
至近距離からゴム弾を撃たれ、
片目を失明するという事件が起きた。
この事件をきっかけに市民の反発が拡大し、
今日の空港でのデモに至った。
というのも、外国人旅行客の往来が多い空港だと、
警察も容易に催涙弾などの武器を使えないのだ。
僕も、昨日、家の前で、
デモ隊を鎮圧する武装警察部隊を目の当たりにしたが、
どう見てもやり過ぎである。
顔中血だらけになっているのにまだ叩いている。
デモ隊ではない一般市民にも催涙弾を向けている。
いくらなんでも、そこまですることないじゃん!
本来は市民を守るためにある警察官なのに、
何でこんなにも市民を痛めつけるのか。
⇑ 月蛾(げつが)
香港のトップである行政長官の月蛾(げつが)は、
ここまでの事態になっているのに、なーんにもしない。
ただ武力で排除するのみで、ほとんど表に出てこない。
多分、中国共産党からの圧力で、
チベットに対して行なっているような、
武力制圧以外の方法しか許されていないのだろう。
もし、香港市民の話に耳を傾け、理解を示そうものなら、
彼女は多分、
突然の心臓発作か何かで死ぬことになるだろう。(笑)
でも、抗議活動のやり方が正しいか否かは別として、
香港の若者たちが、香港の自由を、
自分たちの手で護ろうとする姿には賛同したい。
なぜなら、これまでの香港人は、何か事が起こると、
別のどこかへ逃げることばかり考えていたから…。
というわけで、幻想香港第二弾、でした。