⇑ ほとんどのデモ参加者は普通の香港市民である
空港でのデモは続いている。
地元メディアは、火炎瓶を投げるデモ隊員のシーンや、
負傷した警官のニュースばかりを報道し、
プラカードを掲げて静かに座っている人たちの主張や、
武装警官たちに暴力を振るわれている市民の姿は、
ほとんど流さない。
例の片目を失明した女性は、
負傷した人を助けようとして駆け寄ったところを、
近くにいた武装警官にゴム弾で撃たれたのだとか。
今日の記者会見で、香港行政長官の月蛾(げつが)は、
ある記者から、
あなたには条例を撤回するだけの権限があるのか、
本当は北京政府が全てを決めていて、
あなたは何もできないのではないか、と詰め寄られ、
しどろもどろになっていた。
⇑ このだらしない感じ。明らかに香港の警察官ではない
市民を過剰に痛めつける武装警官たちも、
服装、顔だち、立ち居振る舞いなど、
どう見ても香港の警察官でなはい。
だぼだぼの制服に、中国北方特有の顔立ち、何より、
香港人の警官は、女性に暴力など振るわない。
⇑ 絶対に香港警察の人じゃない。でも拳銃持ってる
と、ここまで来て、解釈をしている意識の動きに気づく。
ハート(神の想念)を思い出す。
すると、デモに参加している人たちも、武装警察官も、
月蛾(げつが)も、中国政府も、香港市民も、習近平も、
みんな〝愛〟そのもの〝神〟そのものへと反転する。
その瞬間、
到着ロビーの硬い大理石の床の上で眠っている人達や、
恐怖を隠して、記者の質問に答える月蛾(げつが)や、
催涙弾を撃ちこむ〝なりすまし警官〟たちや、
血を流して傷ついている市民の人々が、
皆一様に「助けて!」と訴えているように見え、
切なさで胸がしめつけられると同時に、涙が溢れ出した。
そして、
このとき初めて僕は、愛を求める懇請、の意味を知った。
どんな立場の人も、皆一様に〝助けて〟と言っている。
それでも、僕にできることは、彼らの本聖を観ること、
すなわち、神を観ることだけである。
彼らは僕に神を思い出させる、
ていうより、神(愛)そのものなのだ。
⇑ 月蛾(げつが)登場!
というわけで、デモの影響で、
週前半に予定していた上海出張がなくなり、
事務所でのデスクワークがはかどった。
それで、溜まっている代休を使い、
今日から日曜まで休暇を取ることにした。
休暇前半は、トレーナーと筋トレをしたり、
マッサージに行ったりして過ごすつもりだが、
後半は、食料とワインをどっさり買い込み、
久々に部屋でお籠り三昧を予定している。
また、申請していた一時帰国の稟議が通ったので、
いろいろと計画を立てるつもりである。
今回の一時帰国休暇は13日間で、
9月後半を予定している。
どこか知らない街でも旅してみようかな。