2005年日本テレビのドラマ、
『女王の教室』11話より、
天海祐希扮する阿久津真矢の言葉より抜粋
いい加減目覚めなさい。
人生に不安があるのは当たり前です。
大事なのは、そのせいで自信を失ったり、
根も葉もないうわさに乗ったり、
人を傷つけたりしないことです。
例えば、
人間は死んだらどうなるか、なんて誰にもわからない。
言うとおりにすれば天国に行けるとか、
逆らえば地獄に落ちるとか言う人がいますが、
あんなものはデタラメです。
誰も行ったことがないのにどうしてわかるんですか？
判らないものを判ったような顔をして、
無理に納得する必要なんかないんです。
それより、今をもっと見つめなさい。
イメージできる？
私たちの周りには美しいものがいっぱい溢れているの。
夜空には無数の星が輝いているし、すぐそばには、
小さな蝶が懸命に飛んでいるかもしれない。
街に出れば、
初めて耳にするような音楽が流れていたり、
素敵な人に出会えるかもしれない。
普段、
何気なく見ている景色の中にも、時の移り変わりで、
ハッと驚くようなことがいっぱいあるんです。
そういう大切なものを、
しっかり目を開いて見なさい。
耳を澄まして聞きなさい。
全身で、感じなさい。
それが（神を感じて）生きている、ということです。
今のこの瞬間にしかできないことを、
一生懸命やりなさい。
そして、次へ行きなさい。
どこにいても、何歳になっても、
今しかできないことはいっぱいあるんです。
それをちゃんとやらずに、
将来のことばかり気にするのはやめなさい。
そんな事ばかりしていると、
いつまでたっても、真実に、気づいたりしません。
