香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

取引中止!


↑ 恐怖のミドリ封筒が今年も来た。

恐怖の緑封筒が来た。

税務申告が始まったのだ。

香港ではサラリーマンでも個人で税務申告(確定申告)を行う。

それじゃあ適当に、少なめの額を書いて申告すればいいかというとそうもいかない。

サラリーマンの場合は、会社が個人の年収を別に申告するため、

会社の申告額と自己申告額に相違がある場合は、多い額の方が採用されるのだ。

また、自分で商売しているような人も

必ず政府所定の会計士のサイン入り決算書提出が義務付けられているので、

「今年は赤字ですねん。」という適当な言い逃れができない仕組みになっている。

それから、のりちゃんのようにウェブでセッションをしているような人でも、

専用のマルサチームがあって必ず突き止められる。

東京都内くらいの小さな特別行政区だからこそ、ここまで徹底した管理ができるのだろう。


香港では年金や健康保険、失業保険などの福利厚生がない代わりに税金が安い。

消費税も関税も相続税もない。

何年か前、政府の決算収支が黒字過ぎるため、全市民に税金が還付されたことがあった。

僕の所にも10万円ほどの小切手が政府から送られてきた。

電力会社が儲かりすぎた時には、電気代が各家庭3万円までタダになったこともある。

そういう意味では、政府の機能はいたってシンプルでクリーンだと言える。


今日は、昨日ハレ師匠から学んだことを念頭に置いて過ごした。

以前と明らかに違うのは、ちゃんと間違っているものを違うと否定できている点だ。

また、取引をしようとしている自分に気付いて即座に〝兄貴送り〟ができるようになった。

「こうならないために、今こうしておいたほうが得策だ。」

「こう言われないように、先にこう言っておこう。」

「周囲の出方を見てから、自分も決めよう。」

「こうしておけば、自分は誰からも攻撃されることはないだろう。」

すべて無意識でやっている。

即刻取引中止!

あとは兄貴自動操縦モードでふわっとへらへらしている。


「相手はこういう人なので、自分がこう言ったら、絶対に相手はこういう

嫌な反応をしてくるにちがいない。」

と勝手に決め付け、実際にはまだ何も起こっていないにもかかわらず、

一方的に腹を立てて、どうしてやろうか、と心の中で策略を練ってしまうケースがある。


人事部副部長のカレンさんは、日によって感情の起伏の激しい女性だ。(と思っている)

僕は、先週面接した日本語通訳の候補者に違和感があったので、

そのことを彼女に伝えようとした。

その時、彼女はきっとこういう反応をするだろう、という勝手な憶測が出てきた。

「この候補者がだめならほかにはもういません。気に入らないなら、自分で探して!」

と向こうから切れられる場面が浮かび、むかーっとした感情が反射的にあふれ出した。

同時に「もしそういう反応を返された時には絶対こう言い返してやろう。」

と自動的に〝取引き〟しようとする自分がむくむくと頭をもたげてきた。


エゴだ。


こんな考え、正気ではない。間違っている。

父の子である俺は取引なんか絶対にしない。

そう宣言してから兄貴と一体になり、ただ差し出す。

「この候補者、ちょっと違いますね。」とカレンさんに伝える。

「すみません。わかりました。では人材市場へ行ってもう一度探してみます。

あと2、3日待っていただけますか。」と彼女。


↑雨上がりの森で撮影。ちゃんとした虫を観るのは久しぶりだ。

さっき、自分は勝手に相手がこういう反応をするだろうと決めつけて、

それに対して一人むかっ腹をたてていた。

何の根拠もないのに…。相手はまだ何にも言っていないのに…。


エゴのからくり、見破ったり、だ。


そうして兄貴のみに任せていると、相手が何もしていないことがよく分かる。

あの時、カレンさんが自分の予測通りの反応をしていてもかまわない。

相手は無辜であり、ハートであることが完全に見えている。


これからもエゴに自動反応しそうになることはあるだろう。

だが、もう取引をする気になれない。

ハートがどんどん満たされてゆく。