香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

夏、いろいろ

今日は深圳工場でお仕事。午前と午後に購買流通会議と部長会議が入っていたが、

僕はこのどちらもキャンセルして、ずっと雑務に専念していた。

デスクにずっと座っているなんて久しぶり。でも、今日も日帰りなのだ。


そんなこんなで、金庫の金勘定をしていると、管理部長(台湾人/女性)がやってきて、

女工さんたちが今日の残業をボイコットすると言って騒いでいる、と報告してきた。

食堂で出された夕食のご飯から〝すえた臭い〟がし、とても食べられないというのだ。

だが、ご飯が臭いことと、残業ボイコットと、一体どういう関連性があるのだろう。

不思議に思って、管理部長に問い返すと、次のように説明してくれた。


ご飯が臭い→こんな白米食べられない→ご飯を食べないと力が出ない→

だから仕事なんてできない→コックが悪い→コックを雇っている会社が悪い→

だから会社が責任をとれ→責任をとるということは金しかないだろ

とまあ、こんな感じだった。


うちの白米は東北米という日本のお米に近い上等のものを使用している。

しかも従業員は朝昼晩と食事は全てタダだ。

管理部長が食べてみたらしいが、そんなやいやい言うほどの匂いではないという。

僕は出張帰りで非常に忙しかったので、この件は総経理が対応した。

総経理は「ここは一流レストランじゃないんだぞ。いやなら食うな!」と怒り、

食堂を閉鎖して、今後は自分たちで勝手に食事をしろ、といきまいた。


そうは言っても、すぐに食堂を失くすわけにもいかないので、結局管理部長が

今すぐ職場に戻らない場合は、もう金輪際残業をしてもらわなくて結構、

派遣工を雇うから大丈夫、とまくしたて、後は放置プレーを決め込んだ。

そして、ころ合いを見計らって、リーダー格の女工さんを呼び、

「本当にあなたたちの苦労には感謝してる。会社もあなたたちの熟練した腕が頼りなの。」

と、今度は優しいお姉さんのような口調で言い諭した。

しばらくして、みんなそれぞれのポジションに復帰し、事なきを得た。

さすが管理部長。いい腕持ったはりまんなあ。


↑これはよその工場で出されている昼ご飯。これに比べればうちの食事は10倍くらい豪華だ


僕はと言えば、この出来事が、ただの数字の設定にしか見えていない。

別にボイコットが起きようが何がおきようが、冇問題(モウマンタイ)なのだ。

だって、この人たち、みんないないんだもん。


でも、この人たちは一体いつの時代の自分なのだろう。

いちいち兄貴を思い出さなくても、自動的に渡せているのがうれしかった。