何故だか分らないのだが、ここへ来て、
元コンババ部長(前社長の妹の旦那/47歳/体重90kg)
に対する投影が止まらない。
僕が他の人へ出したメールに、ダメ出し返信をしてくる。
僕が、本社の財務の女性と電話で業務の話をしていると
突然受話器を奪い、一方的にしゃべって電話を切る。
英文の書類の意味がよく分らない、といった些細なことで
いちいち電話を掛けてくる。
まあ、40代後半のサラリーマンというのは、
様々な仕事や人生の経験を積んで昇進もし、
だがまだ若さも残っていて、少々の無理をしても平気だ、
という、男として最も旬な時期だと言える。
それだけに、ついつい勘違いしてしまうのもこの年齢だ。
経験不足な部下の欠点をこと細かく矯正したくなったり、
立場が下の人への振る舞いが微妙に横柄になったり、
業者さんに理不尽な要求をして断られたりすると、
「もう使わない。」と、理不尽な振る舞いに出たりする。
しかし、
本人は自分のことを〝イケてる〟と思っているので、
無意識にやっている自分の行動に全く気づいていない。
僕の場合は、30歳から海外駐在を始め、
現地で早くに部下を持ったため、
その勘違いが普通の人より、かなり前倒しで訪れた。
その頃の自分を思い出すと、本当に恥ずかしく、
僕のもとで働いてくれて人たちに対して、
申し訳ない気持ちで一杯になる。
で、夜、家のソファに座り、静かに目を閉じた。
今まさにそういう〝お年頃〟な元コンババ部長を通して、
当時の自分を赦す。
投影のシステムを凝視する。
神への恐れをじっと注視する。
何の解釈も入れず、ただ沈黙の中で観る。
沈黙しながら、ただ神の想いを〝感じ〟ていると、
深い平安の中から何とも幸せな感覚が上ってきた。
だが、いざ、その中へダイブしようとすると、
途端に雑念が湧き起こり、さっと、我に戻されてしまう。
まるで〝天城越え〟の寸止め状態である。(笑)
まあ、いっか。
こうして少しずつ、赦しながら父へ向かってゆけばいい。