今日から仕事始めである。
久々に家の外へ出た。
春節明けの一日目の出勤日に、上司は部下に、
赤い袋に入れたお年玉を渡すのが恒例行事で、
今年も袋にHK$500(約7500円)を入れ、
エドワードに渡そうと持って行ったのだが、
全然彼が出社してこない。
しばらくして、
彼が住むマンションからコロナ感染者が出たため
そのマンション一棟が、まるごと封鎖された、
という知らせが入った。
それで、彼も強制PCR検査を受けさせられ、
さっき陰性が確認された、ということだった。
ふぅー、もし彼が陽性だったら、
俺も絶対アウトだったよ。
明後日からようやくジムが解禁だというのに、
もう、カンベンしてくれよ…。
それから、日本へ帰任することが決まっていた
もう一人の日本人の同僚だが、
先週辞表を提出し、3月で退職することになった。
そう、あのコーヒーカップ事件の彼だ。
最初は、娘さんの日本の高校進学に伴う帰任だ、
ということだったが、これを機に仕事を辞め、
しばらく日本でゆっくり過ごしながら、
別の生き方を模索してみることにしたという。
この件については、
前から相談され、色々話はしていたが、
彼は典型的な保守的サラリーマンだったので、
このご時世、高校生と小学生の子供を抱え、
まさか会社を辞めるとは思ってもみなかった。
しかし、彼から「もう、疲れました」と、
ぽつりと言われた時にはすごく納得できた。
ひょっとして、
僕が、本質の神のフォトンを飛ばし過ぎた?
それが彼にも影響を及ぼしたのだろうか?
いやいや、
彼は自分の内なる声に正直に耳を傾け、
彼にとっての真実の場所へ向かうのだ、と、
力強く〝自分で〟決めたのだ。
こうやって、
自由に人生の選択をしてゆく兄弟を見ていると、
僕まですごくワクワクしてくる。
そうなのだ。
自分はすでに、完璧に神から愛され、赦され、
全肯定されている存在なのだ。
だから、決して、こうである必要などなく、
何も恐れることなどない。