今日は、不動産屋を営む日本人の友人と、
モンコクにあるモロッコバー〝be humble〟へ
シーシャ(水タバコ)を吸いに行ってきた。
ビルの18階にあり、看板も出ておらず、
一切宣伝をしない隠れ家的ラウンジである。
そして、
エレベーターを降りれば、もうそこはモロッコ。
行く前は、なんちゃってモロッコなんだろうな、
と思っていたが、実際行ってみると、
水タバコをはじめ絨毯や家具などの内装は全て
モロッコやトルコから取り寄せたものだという。
水タバコにもいろいろあるらしく、
調合師と相談しながら調合してもらう。
僕たちはブドウに薄荷を混ぜたものを注文した。
水を通すのでニコチンはほとんどなく、
香りを楽しむと言った感じか。
友人は鼻からすごい煙を吐いているが、
元来タバコを吸わない僕は、
吸い込み方が分からずうまく煙を吐き出せない。
それでも、絨毯やクッションに寝そべり、
ジャックダニエルのロックを飲みつつ、
白く煙る店内で水タバコを吸っていると、
本当に中東にいるような気分になってきた。
不動産屋を営むこの友人もまた、
奥さんや息子が来月イギリスへ移民するので、
それを機に自分も、今年一杯で商売をたたみ、
日本へ帰国するのだという。
(イギリスではない。👈 哀)
彼とはもう27年の付き合いになり、
僕が住むアパートも全て彼の案内だった。
やはり、政治的にも香港は変わってしまったし、
閉塞感を感じるのが撤退の理由らしい。
👆 ポルターガイストみたいな煙を吐く友人
そしてこの友人もまた、
日本にマンション物件をいくつか持っており、
その家賃収入で一生食べてゆけるという。
なんか最近、
こういう〝悠々自適〟な人々を多く見せられる。
「僕もそうなりたい、本当は働きたくなんかない」
と望んでいる証拠なのだと思う。
もう、キャリアを手放し、創作に専念する時期が
来ているのだな、と直感すれば、
僕自身、とてもワクワクしてきた。
👆 インスタ映えするらしく、女の子が多い
こうして、
アンニュイで気怠い〝いま〟を楽しんでいると、
とても幸せな気分が込み上げてきた。
これは僕の場合だが、
〝自分、自分、自分〟と唱えていると、
どんどん背後の内側へ入ってゆき、
最後は無限の全体に繋がってゆく。
この〝自分〟と言うのは、個の自分ではなく、
すでに気づいているもう一人の自分のことで
そこを感じることで、神を思い出す感じなのだ。
そんな感じで、家に帰ってきてからも、
シーシャの香りが胸に残っているのを感じる。
水タバコって、後からじわじわ来るんだね。
というわけで、とってもデカダンで脱力な、
土曜の午後を過ごした僕であった。