👆 レッツノート、きたーっ!
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ホテルに三泊してから高槻の実家に戻った。
実家に戻るのは、まさに二年半ぶりだ。
母は特上にぎり寿司を用意して待っていてくれた。
去年の夏に父が死んで以降、この一軒家で、
ずっと一人暮らしをしてきたせいか、
帰った日は、母のおしゃべりが止まらなかった。
父が死んだときのことや、日常のことなど、
もう夜中までしゃべり続け、
「おかあちゃん、もう12時やで!」と僕が言うと、
「ええっ、もうそんな時間かいな」
と言いながらもまだしゃべっていた。
なんやかや言いながらも寂しかったんだなあ、
と思い、今後はなるべく母に寄り添うことにした。
あくる日、失効した運転免許証を復活させるべく、
さっそく、門真運転試験場へ向かった。
僕の運転免許証は失効してからすでに
一年以上が経過しており、今後は運転もしないし、
失効したままでもいいか、とも思ったが、
身分証代わりになるのと、もし今後就職をする際、
運転免許があったほうが有利だ、と踏んだ。
朝、市役所で住民票の写しを受け取った後、
バスで枚方駅まで👉京阪電車で古川橋まで👉
バスで門真運転免許試験場まで👉と乗り継ぎ
窓口に着いたのが午前11時55分だった。
しかし、窓口の職員曰く、
失効した免許の更新の受付は午前11時45分
までで、すでに本日の受付は終了しました、と…。
ガーン!
バスと電車を乗り継ぎ、やっとここまで来たのに。
10分の遅刻くらい何とかなりませんか、と、
粘ってみたが、すでに写真撮影や適性検査の
セクションは閉まっており、どうすることもできない
と言われ、泣く泣くこの日は退散した。
あくる日早起きをして再度門真試験場へ向かった。
海外滞在中に免許を失効した場合、
通常は、更新時に海外にいたことを証明する
出入国スタンプの提示が必要なのだが、
僕は自動化ゲートで出国していたので、
出国のスタンプがパスポートになかった。
しかし、今はコロナ特例措置というのがあり、
出入国記録免除で更新できることとなった。
申請👉免許用写真撮影👉適性検査👉
料金支払い👉講習👉新しい免許交付👉と進み、
午後2時にようやく免許を受け取ることができた。
それにしても、今回驚いたのは、
市役所や試験場の職員の方たちの対応が、
とても親切で丁寧だったことだ。
昭和の頃のこういった行政機関の職員たちは、
とにかく、偉そうで横柄だった。
10分遅刻して再度出直さねばならなかった時も
本当に申し訳ありません、と職員から謝られた。
それに引き換え、
視力検査場にいた年配の男性職員は威圧的で、
カラコンをしたまま視力検査に来た女性に対し、
「ほら、カラコンはダメってここに書いてあるやろ。
ちゃんとチェックしてからきてくれよ…」
と大声で注意し、女性はカラコンを外しに行った。
これがEXILEみたいなイカツイ兄ちゃんだったら、
このおっさんは、こんな対応をしなかったはずだ。
大声、威圧的なタメ口、女性蔑視、これって、
〝団塊世代〟のおっさん特有のものだと思う。
むしろ、若い人のほうが礼儀正しくて優しい。
それに、このおっさんは、これらの規則を、
何度も説明して、うんざりしているのだろうが、
説明されるこっちは初めてである。
説明するのが仕事なのだから、そんなにいやなら
辞めればいいのに、と思ってしまう。
以上が、ここ数日の僕の〝在りよう〟なのだが、
門真試験場も、視力検査場の団塊おっさんも、
一瞬顕われ、跡形もなく消えていっている。
なのに、門真試験場はこうだった、
視力検査のおっさんはこうだった、と、
何年後かの免許書き換えの時まで、
そのときの在りようを存在させ続ける。
ムカついたらムカついたで、
その在りようを生き切っていれば、
次の瞬間は、全く新しい在りようとなる。