👆 さよなら、僕の教え子たち!
過去や未来は今この瞬間に同時に存在している、
というのは、いまやスピ界の定番フレーズだが、
その事実を真に智覚するには、
時間を〝横軸〟ではなく〝縦軸〟で観る必要がある。
一般的に僕達は、時間の概念を、
自分という肉体が過去から未来へ移動している、
というふうに、横軸(並列)の流れとして捉えている。
だが、横に広がっている時間軸を90度回転させて、
縦軸(直列)に捉らえ直したに時、過去と未来は、
今この瞬間の〝点〟の中に集約されることになる。
このとき初めて、今の中に過去と未来が内包され、
過去や未来の自分との交流が可能となる。
👆 近所のインド料理店で食事
感覚的には、今この瞬間が自分の肉体だとすると、
自分の前方に無数の過去が折り重なって存在しており、
自分の後方に無数の未来が連なっている。
それを、今この瞬間という糸(軸)が貫いている。
一年前のあの時の自分、にフォーカスすると、
糸(軸)を通って、一年前のあの時の自分が、
今の自分に会いに来る、みたいな感じか。
例えば、今、無職で無収入で孤立無援だったとして、
この状況を横軸の概念でとらえていると、
過去の、あの時の、あの選択を間違えたせいで、
いまの自分はこんな目に遭っていて、
これはもう変更不可能な過去の事項、となり、
過去の自分を恨んだり、今の自分を嘆いたり、
未来の自分に絶望してしまったりする。
しかし、今この瞬間を、縦軸で見てみると、
前世を含む全ての過去、来世を含む全ての未来が、
自分の前方と後方を、数珠のように貫いており、
今の中に全部畳み込まれているように知覚されるので
過去や未来の自分たちが常に行き来し合い、
今の自分をサポートしてくれているような感覚になる。
👆 ネパールビール。
やっぱり日本のビールにはかなわない
よく、人生の大ピンチに遭遇し、ああもうだめだ、
というとき、突然、過去にご縁のあった人が現われ、
ピンチを救ってくれた、とか、これからどうしよう、と、
途方に暮れていたとき、ひょんな出会いに救われ、
そこから道が開けた、という話を聞いたりするが、
それらは、万策尽きた今の自分を救いに、
過去や未来からやってきたもう一人の自分だ、
ということができる。
ただ、今が最悪な場合、この瞬間の自分〝だけに〟
フォーカスしてしまうと、苦しくて死にたくなるが、
縦軸で観れば、過去も未来も今この瞬間なので、
今がどうであっても、すぐに事態は移り変わり、
何の問題もないことがおのずと理解できてくる。
そして、その縦軸の時間の終わりにいて、
全てを智っているのが兄貴なのだ!