香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

点の中の今

 

 

 

寒い雨の午後、京都の左京区にある、

 

ティーハウス・アッサムに再度行ってきた。

 

今回は、祁門という中国紅茶を注文した。

 

店主に訊くと、紅茶にはインド種と中国種があり、

 

中国種は焙煎の段階によって、

 

お茶になったり、紅茶になったりするのだという。

 

 

二胡の音楽が流れる空間で静かにお茶を飲む。

 

超絶無口な店主の手作りスコーンもおいしい。

 

なんだか、お茶をしながら瞑想をしているみたい。

 

 

 



張賢亮の『男の中の半分は女』を読みながら、

 

時折じっと目を閉じ、今この瞬間にたたずむ。

 

体の力を抜いて、出てくる思いのままを受け入れる。

 

時間が縦軸に集約されてゆく。

 

向かい合わせになった鏡のあいだに立っている感覚。

 

自分の前後に、無数の自分の映像が連なっている。

 

これは全て、過去や未来の自分でありながら、

 

今の自分が過去や未来へ波及したものでもある。

 

 

 

 

 

そんな点のような直列の時間の中を行き来しながら、

 

僕は過去や未来の自分と対話していた。

 

そして、全ての時間の終わりには兄貴がいる。

 

もう安心して、ただここにいればいいんだな、

 

と思った。

 

 

過去と未来が合わせ鏡の点になった空間で、

 

店主が、黙々とパイの生地をこねていた。

 

 

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