👆 友人フランキーとお茶で乾杯!
今日の香港の気温は摂氏21℃、空気もさわやかで、
Tシャツと短パンで気持ちよく過ごせた。
今日は、仕事関係の知り合いである香港人の友人と、
コーズウェイベイで、ランチ&お茶をした。
彼とは、数年前まで、よくつるんで飲み歩いていた。
そんな彼(55歳/独身/元工場の管理職)も、
今では仕事をリタイアし、タイへ移住していたが、
たまたま香港にいると言うので、会うことになった。
タイムズスクエアでタイ料理を食べた後、
グッドウィル・プラザの32階にある〝新星茶荘〟で、
中国茶を飲みながらいろいろな話をした。
このティーサロンでは、ビクトリア湾を見下ろしながら、
お茶請けと一緒に、さまざまな中国茶が堪能できる。
耳鳴りがするほど静かで、ここは本当に香港なのか、
と思うくらい、フロア全体が静謐さに満ちていた。
台湾烏龍茶と白牡丹という白茶を注文する。
中国茶の淹れ方にはいくつかの作法があるのだが、
最初だけ店の人が淹れて見せてくれ、
その後は、自分たちで(適当に)淹れて飲む。
👆 この絶景をひとり(ふたり)占め
以前は酒しか飲まなかったのに、俺たちもう、
茶飲み友達になってしまったね、と二人笑い合った。
いま、香港では、55歳くらいで仕事をリタイアし、
もっと物価の安い海外に移住する人が増えている。
理由は、20年前に3000万円で買ったマンションが、
不動産バブルの影響で、いま2億円で売れるからだ。
その金を外貨で運用し、移住先で悠々自適に暮らす。
👆 茶葉や茶器も販売している
以前の僕だったら、
なぜあの時不動産を買わなかったんだ、バカバカッ!
となるのだろうが、今回彼の悠々自適話を聞いても、
全く羨ましいと思わないのだった。
だって、雲のように刻一刻と変化する夢の世界では、
それが本当に幸せな選択だったのかどうかなんて、
夢を見ている僕達には絶対にわからないからだ。
実際、今この瞬間だけで見てみれば、
僕も友人も、穏やかにお茶を飲んでいるだけであり、
それ以上でも、それ以下でもない。
抵抗をやめて、今の流れを受け入れてみれば、
何の問題もないことが自然とわかる。
それが本当の悠々自適なのではないか、と思った。
そして、抵抗とは、解釈で他者と比較することである。
そんな感じで、友人とあれこれしゃべりまくり、
気がつけばなんと、4時間くらいたっていた。
その間、客は僕達だけだった。
それくらい居心地のよい空間だった。
地上に降り、ビルの外へ出た。
香港の喧騒がわっときた。
僕は僕の夢を赦すだけだ、と思った。